　幼なじみのルルと話をしながら、しばらく雨宿りしているとそこに新たな人間がやってきた。

　大雨の中、急いで走り、建物の屋根の下にやってくる。

　人影は二つ。

　その二人共、見た目は普通の少女だった。

　だが、そうでない事は一目で分かった。

　一人目の少女、ノトはミレイの知り合いだ。

　れっきとした政府の機関に所属しており、犯罪者を追いかけている。

　少女に見えるが、実は成人している大人だ。

　体術も使いこなせるプロの調査官だった。

　もう一人の少女、パスカルは少女一人で各地を旅し続けてきたらしい。

　観光のために色々な所を見て回っているという。

　そのため、自分の身を守るための、十分な魔法の腕を持っていた。

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