第12話 聖夜<クリスマス>(2)
ケーキを食べ終えた俺はこころが皿洗いをしている間にお風呂を沸かせていた。「お風呂先に入る~?」と、俺はこころに聞いた。「ん~じゃあ先に入らせてもらうよ。」と、こころはそう言いお風呂に行く準備をしていたので俺は一旦リビングから出ることにした。プレゼントはお風呂上がりに渡そうと思う。
私は先にお風呂に入らせてもらっている。人の家でお風呂に入るのは初めてだ。シャンプーやリンス、ボディソープの場所はあらかじめ教えてもらっていたので困ることなく探すことが出来た。体を洗い私は湯槽に浸かる。今日あったことを思いだしながらゆっくりお風呂に入っていた。十数分し、私はお風呂から出て服を着た後、髪を乾かしてる間に悠斗にお風呂が空いたと連絡する。彼がお風呂に入っている間私はプレゼントの用意をする。「気に入ってくれると良いな…」私が買ってきたのは、私とお揃いのキーホルダーだ。喜んでくれることを期待し、彼がお風呂から上がってくるのを私は待っていた。
俺はお風呂から上がり、髪の毛を乾かしていた。この後こころにプレゼントを渡すのだが、喜んでくれるだろうか…俺が用意しているのはこの間のデートで撮った写真を入れた写真立てと髪留め等のセットだ。髪の毛を乾かし終わった俺は「こころに渡したいものがあるからちょっと待っててくれ。」と言い部屋からプレゼントを持ってきた。「これ、こころにクリスマスプレゼント…喜んでくれると嬉しいな。」と微笑しながら彼女に手渡す。「開けても良い?」と、聞いてくるので「もちろん。」と俺は返した。
悠斗からプレゼントがあるとは思っていなかった。この時点で嬉しくて抱きつきたくなったけど、そこは我慢して渡されたものの中身を確認する。そこにはこの間のデートの写真を入れた写真立てや髪留め等が入っていた。写真撮ってこんなに良いものを作ってくれたんだ…。そう思うと私は嬉しくなり彼に「こんなに良いの作ってくれてありがとう。私からもプレゼントがあるから受け取って?」と満面の笑みでそう言った。「こころからもプレゼントあったのか…知らなかった。じゃあありがたくもらうことにするよ。」彼はそう言い、私のプレゼントを手に取る。「これってキーホルダー?」と聞いてくるので「そうだよ私のと同じだよ。」と答え彼の反応を待つ。すると彼は「一緒のくれたんだ…とっても嬉しいよ。ありがとう。」と笑顔で言ってくれた。嬉しくなった私は彼のことをギュっと抱き締めていた……。
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