第10話 告白の答え

「私と付き合ってください。」薄々分かっていた。こころから何を言われるか…この言葉に対して俺から言える言葉は一つ。


「うん。俺もこころが好きだ。俺で良いのならこれからも宜しく…」そして俺も言わなければならないことがある。「俺もこころが大好きだった。それなのに振られるのが怖くて今まで告白できないままでいた。だから俺からも言わせてほしい。」俺は深呼吸しこころと向き合い「俺と付き合ってください…」待たせておいてこの言葉だけとは自分でも苦笑したくなる。


 私が告白したすぐ後、OKが出て涙が溢れそうになっていると悠斗からも告白された。嬉しかった…だからか分からないがそのまま悠斗に抱きついてしまった。「ありがとう。悠斗………」私は彼にキスをし元居た場所に座った。目からは涙が溢れている。悠斗はいきなりのことで困惑し顔を真っ赤にしていた。そこで観覧車は終了した。


 観覧車を降りると私は涙を拭い彼に向き直ると「今日のことは一生忘れないよ。さっきの、私のファーストキスだから…悠斗も忘れないでね…//」そして私達は手を繋ぎ遊園地を後にした。繋いだ手が離れないよう私は彼の手をギュっと握った。


 家に着いた後、俺は今日あったことを思いだし顔から火が出ているかと思う程顔を赤く枕に顔を埋める。「こころから…キスされた…ヤバイ嬉しいけど恥ずかしい…」俺は幸せに浸りながら用事を済ませ眠りについた。


 夏休みが終わり、今日から学校があるためこころと一緒に行くのだが、メッセージを送ったところいつも通りで良いとのことだったのでいつも通り彼女の家に行く。家の前で待っていると彼女が出てきた。「おはよう。こころ。」俺は笑顔をでそう言い彼女と一緒に学校に向かうのであった。


 もちろん学校に着いた時には星夜や他の友人達に囲まれ冷やかされた。満更でもなかったので俺は適当にあしらいつつ顔を赤くしていた。…こころは…夏菜達に冷やかされてるな…と俺は苦笑する。


 俺達は正式にカップルとなりこれからも二人で歩み続けるつもりだ。俺は彼女のことを幸せにする。それが俺の幸せでもあるからだ。「こころ、これからもよろしくな。」満面の笑みで俺は言い、こころも「うん、こちらこそこれからもよろしくね。」と世界一の笑みを見せ言ってきた。


 私達はこれからも手を繋ぎ支えあい一緒に歩いてゆくだろう。二人の未来のために…

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