第3話 白雪こころ

私は今凄く悩んでいる。

何に悩んでいるか?

それは今日の晩御飯についてだ。


私は独り暮らしをしている。


だから晩御飯なんて近くのコンビニで買えば良いのだが…この前両親が家に遊びに来た時、私がご飯をコンビニ等で済ませていることがバレ、自分でちゃんと作れと言われたのだ。


故に、今日の晩御飯も自分で作らなくてはならない。


「よし、今日はカレーにしよう。」理由は数日間食べられる量を作っておけば数日の間晩御飯は作らなくていいからだ。


 私は身支度を済ませ近くのショッピングモールに食材を買いに行く。


野菜なんかは親から送られてくるので余っている。


「果物とルーだけ買って帰ろうかな。」特に今買いたいものなどないので必要なものだけ揃えて買うことにした。


必要なものを持ってレジまで行き、会計を済ませる。急いで帰る必要もないのでゆっくり歩いて帰る。


「ただいま~。」いつものことながら家には誰も居ないので私の声は少し響いて消えた。


今日は日曜日でやることもなく暇なのでテレビでニュースを見ることにした。


特に見たいものもなかったのだがとりあえず電源をいれた。


そこには芸能人の結婚発表や現代の政治状況などが映し出されている。


「私は結婚する時がくるのかなぁ…」少し心配になってくる。


まだ高校生だから考える必要はないと思うがそれでも不安になってしまう。


もちろん好きな人が居ないとかそういうわけではない。


好きな人はちゃんといるのだが振られるのが怖くてただの幼馴染みとして接してしまっている。


「今度遊びに誘ったりしようかな…」なんて考えていると時計の針は午後6時を指していた。


「そろそろ晩御飯作らないとな~。」


 カレーを作り終え、数日分を作りおきしておく。


学校に持っていくお弁当は学校の食堂で買えばいいので別に作る必要はない。


いつも思うのだが、学食がある学校は得をしていると思う。


あんなに美味しい料理を普通より安い価格で買えるのだ。


私は今の学校生活にそれなりに満足している。


そろそろいい時間なのでお風呂に入ってゆっくり寝ることにした。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る