第6話 執事が上司ですから?
「新しい派遣先に出勤するときには 必ずホームページ等で下準備をした上で伺うことをモットーにしております…とかあなたおっしゃってなかったですか?」
「あ…あなたは…!」
片眼鏡にイヤらしい感じにオールバックにした髪にタキシードを着こんですましているけど 忘れもしないあの怪しい派遣会社の担当…!
「思ったより使えないですね?マクロがどうのと自信満々でしたよね?コミュニケーションには定評いただいてますとか。どなたから定評いただいてたんですか?もしかして低評価の低評ってことでしたかね?」
矢継ぎ早にイヤミを連発してくるのにこちらに向けてくる顔は笑顔なのがすごく怖い。
怖いけど言いたいことはいうわ!
「この世界のどこにホームページが? Excelがあれば私は最強よ! ちなみに御社は金髪大丈夫なんですか? ビジネスマナーがなってないのでは?」
言われっぱなしなんて冗談じゃないわ。
だいたい、人のこと使えないっていうやつが使えないのよ。
派遣を輝かせるのが営業の仕事でしょ。
「わたしに嫌みいう前にあなたこそ派遣が気持ちよく働ける環境整えたらどう? 思ったより使えないですね?」
わざと同じ言葉をかえしてやる。
ピクリとこめかみの血管が浮き出てくるのが見えてしまった。
「あなたは…!」
しまった…。
つい頭に血が上って柄にもなく喧嘩をうってしまった。
ヤバイわ千冬お小言が始まるわよ!
この人には口で勝てない予感がする。
私は頭を抱えてショックに備えた。
その時。
「おいおい イライザどうしたんだよ?」
誰?
登場人物多すぎない?
恐る恐る振り返る。そこにいた人をみて、わたしは目を見張った。
「けいちゃん!」
そこには、幼馴染みのけいちゃんが立っていた。
「けいちゃん?」
「けいちゃん?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます