第6話 謝りなさいよ。謝って許しを請いなさいよ、惨めにねぇ! まぁ、どれだけ謝ろうと今更許してあげるわけないのですが。 今更謝ってももう遅い!

 しかし、エルファニがあまりに馬鹿で頭お花畑で甘やかされて育ったため甘々脳なので呆れてしまいます。

 「あのね、エルファニ。はっきり言ってあげるわ。私は貴女の事が嫌いなのよ。

今まで貴女になんでもあげてきたけれど、もう貴女には何もあげないわ。

そこで永遠に飢餓で苦しんでなさい」

 もう、これで終わりなのです。

エルファニにいじめられるのは。

私は救われたのです。

これからは、叔父様が溺愛してくれるのです。

もう、叔父様の溺愛でとろとろになっています。

 「お姉様〜何か勘違いしてない〜お姉様って〜自分の都合の良いように思い込んでるのね〜

それって〜現実逃避ってやつよね〜。

お姉様は〜私にあげてきたのではなくて〜私に奪われてきたのよ〜差し出してきたのよ〜」

 はー?この状況でどうしてそんなに舐めた態度が取れるのでしょうか。

謝りなさいよ。謝って許しを請いなさいよ、惨めにねぇ!

まぁ、どれだけ謝ろうと今更許してあげるわけないのですが。

今更謝ってももう遅いのですよ!

エルファニが無様に叫んでいますが、相手にする必要はありません。

私はエルファニに勝ったのです。

敗者の負け惜しみなど、聞く必要ありません。

 「ところで、叔父様なんでエルファニにブランマンジェあげたのよ」

 毒でも入れてあるのかと思いましたが、エルファニが苦しむ様子もありません。

 「三人で食おうと考えて買ってきたからだ」

 はぁ、そうですか。叔父様は自分が決めた事は誰がなんと言おうと変えるわけがありません。

叔父様がそう考えてたなら私が何を言っても変えないでしょう。

 「お姉様って〜エルファニが怖いから〜叔父様に頼んでエルファニをこんな所に閉じ込めたんでしょ〜」

 はぁ?私は貴女に買ったのです。もう貴女なんて怖くありません。

 「ふぁにふぁにー?返事がないふぁにー。本当のこと言われちゃって黙り込んじゃったのかしらお姉様〜。

そうよね、お姉様はエルファニが怖いふぁにね」

しつこいですね。何度そんな安い挑発を言った所で私のような賢い聖女が相手にするわけがありません。

聖女が挑発に乗り結界の外へ出ていくなんてあってはいけないのです。

まさかまさか、こーんなやっすい挑発にに乗ってエルファニをぼこぼこにして泣かしに行くなんてそんな事ありえません。

あー、エルファニを殴りたくて仕方がなくなってきました。

エルファニを瓶の中に閉じ込めてまだ20分も経っていませんが、エルファニが今瓶の中でなければ殴っているでしょう。

あー、むしゃくしゃしますむしゃくしゃします。

エルファニ殴りてぇです。


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