第5話 「お姉様みたいな殿方に相手にされない醜いブスな女性って〜乙女ゲームってのやってにやにやしながら悦ってるのでしょ〜」  はぁ!?

 「美味しいわー♡これはきっとにっかり堂ねー♡

ねぇお姉様ー、お姉様のブランマンジェも頂戴ー」

 は、は、はぁー!?

あげるわけないじゃないですか。

貴女はその瓶の中で永遠の飢餓を味わうのです。

貴女にはもう何もあげませんよ。

しかし、毒の効果はまだ現れませんね。

 「ねぇお姉様ーこの瓶の中何もする事なくて退屈だからーお姉様のデレステライフ頂戴〜

ねぇ〜いいでしょ〜お姉様〜

お姉様みたいな殿方に相手にされない醜いブスな女性って〜乙女ゲームってのやって

“ぷひひひー、ちょっともー。やめてよー。私の体は一つしかないのにー。

そんなに数多の殿方から求愛されてもー。困るわよー。

はぁー、やれやれ仕方ないわねー。”なんてにやにやしながら悦ってるのでしょー。

お姉様の乙女ゲームやってあげるからーソフトごと全部渡しなさいよーお姉様ー」

 はぁ!?渡すわけありませんよね。

それに!!私は現実で殿方に相手にされないから乙女ゲームをやってるわけではなくて!!

現実の殿方がゴミカスばかりで私にふさわしくないから乙女ゲームをやっていたのです!!

しかし、今はもう叔父様がいます。叔父様が私を溺愛してくれています。

私に釣り合う殿方はケロンテ大陸に叔父様だけなのです。

なので、もう乙女ゲームは私に必要ないように思えてきました。

クソデブで殿方に求められないエルファニにこそ乙女ゲーが必要なのではないでしょうか。

乙女ゲームもエルファニに使われる方が幸せなのではないかと、もう乙女ゲームはエルファニにあげてもいいような気がしてきました。

乙女ゲーム以外もデレステライフは素晴らしいラインナップが勢揃いなのでデレステライフはあげませんけどね(笑)

“ふぁにふぁにー!!この乙女ゲーム”ぎんぎんぼっきんみゅーぜ””やりたいわー。

それなのにー、パッケージを眺めているだけなんてー辛いわー悔しいわーきーきーきー!!”

と、乙女ゲームソフトがあるのに出来ない苦しみもどかしさを味合わせてあげるのもいいかもしれませんね。

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