第二章  第11話 部活見学

忙しい始業式も終わって、周りは色々とひと段落したかと思うところ、一週間後。



2人にとっては、大事な部活動というものが残っていたのだ。


前の学校では、特にこれといったものが無く、

帰宅部だったために、真剣に部活動というもの

に向き合ってこなかった。


そんな2人だったため、2人から休み時間になれば、これでもかと色々聞いてくる。


「ねぇ、週何回?それと主な活動内容は?」


「基本、火木土曜の週三日で、内容は見学の時に伝える。」


「な、なんで、ですか?」


「聞くよりも、実際に見てもらった方が早いから。」


「そうですか...」


と、しゅんとしてしまった俐生をどうしようかと、考えていると、

怜が、


「頭をナデナデすると良くなりますよ!」


といってきたので、それに従い、

俐生の頭に手を置き、髪が崩れないように

ポンポンする。

途端に、俐生は、驚いた顔で俺を見るが、

すぐに、へにゃりと顔をくずし、

俐生の方からスリスリしてきた。


やべぇ、可愛いすぎる‼︎


破壊力がありすぎる‼︎


いつも、少し堅い雰囲気を醸し出している、

俐生にこんな一面がることに驚いた。


周りからも、

あんな顔するんだ〜。

可愛い〜。

なんて聞こえてくるので、周りもそう思うらしい。


「もういいだろ。」と言ってから、手を離すと、残念そうな顔をするので、俺は居たたまれない気持ちになった。




放課後になると、2人がやってきて、俺の後ろについてくる。

なぜなら、今日は推理部の見学に来るのだ。

2人は、この時を待ってましたと言わんばかりの、笑顔で歩いている。




推理部の部室に入ろうとすると、鍵が開いているので、綾先輩が先にいるのだろうと思い、


「失礼しまーす。」


という声と共に、ドアを開ける。


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遂に、部活です。

ここからメインは部活動での事件解決になります。

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