2人の心境②


俐生


*今回は俐生目線です。




車に入り、落ち着こうと、姉様に


「久しぶりの再会で興奮してたのは、わかるけど、急にスーツをプレゼントって重くないかな?」


と聞いてしまった後に、失敗したと思ってしまった。

姉様が考えた案に、不満を投げてしまったからだ。

もしかしたら、とても悩んで考えてくれたのかもしれない。

普段ならそんな、人を心配させるような失敗しないのに...、


しかし今回は別だ。


なんせ、私の初恋の人だから。



姉様が相手だろうと容赦しない。

事件後に、無理言ってお父様に、雇った探偵の事務所の電話を聞いたのだ。


その時に知ったのだ。


姉様も同じ行動をしていたことを。


また、私は、小さい頃から姉様に対抗意識があった。


いつも、双子だからと比べられ、姉様の方が、評価される。

実力も、容姿もほとんど、変わらないというのに。

姉様には、私には無い、周りの人を魅了する何かを持っていることを、私は妬んでいた。


心が成長するにつれ、このことを表に出さないようにしていた。

しかし、逢ってからはそんなことなんて吹っ飛んだ。

何がなんでも、姉様に、私は勝つと決心したのだ。


そんなことを、思っていると既に車は、

家の前に止まっていて、姉様は家に入っていた。


それを追いかけるかのように、車から出て覚悟を決めた手つきゆっくりと、扉を開くのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それぞれの思いが、これからの佑月くんをどうしていくのか?

気になるところですね!


ちなみに、2人の話の最後に『扉』が出てきたと思いますが、

これは、意図して描きました。

なんででしょうね?

考えてみるのも、ノベルの醍醐味かと....


次からは、第二章にしようと思います‼︎

よろしくお願いします‼︎

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