第2話 出逢い
クラスは2年5組だった。
しかし、何故か他のクラスの人たちは教室には、数えられるぐらいの人しかいない。
疑問を持ちながら俺は教室を目指すとすぐに答えは見つかった。
俺のクラスの前に人がごった返しているのだ。
少し強引に人々の間を縫いながら進む。
やっとのことで、自分の席を探し、座ろうとするが、視界の隅に感じたあるもののせいで足を一旦、止めてしまう。
その見覚えのある、
綺麗な銀色がかった白い髪の2人を、
俺の目が完全に捉えてしまった。
そしてなるべく顔を合わせないように、
かつバレないように、席に座ろうとした。
が、俺の願いは簡単に崩された。
「おはよう....。ユキさん。」
「おはよう。ユキ。」
と2人に挨拶をされ、
俺は、
「あぁ、うん、おはよう」
と素っ気なく返す。
周りからは奇異の目で見られ、
「何でユキ?」
「あいつ、(ゆづき)じゃなかったっけ?」
「どういう関係なんだろう?」
「知り合い?」
という声が聞こえるが、
無視して机に突っ伏して無視を決め込んだ。
朝のHRのチャイムが鳴り、クラスに集まっていた人が戻ってく。
それを感じて、顔を上げるが、俺の席の隣とその前の子と目が合うと、
「久しぶりですね。」
「久しぶり。」
と返ってくる。
そう俺はこの2人と面識があるのだ。
遡ること一年前・・・
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