第2話

誰からも好かれていない、大事にされていないと嘆くあなた。

誰かを幸せにしたくて優しくしても、狡い人に自分の手柄として奪われてしまうあなた。

きれいな夢を見たいのに、いつだって見たくもない現実を突きつけられて人間を嫌いになってしまうあなた。

都合のいい時だけ人が近くに来るのに気付いて辟易しているあなた。

やりたくもないことを善意でついついやってしまって、それを当たり前のように享受されて自分の存在価値を失ってしまったあなた。


生きながら地獄を見ていると信じてしまった。

それでも明日も目が醒めて、理想とする夢などないのだと思い知らされるけれど。


わたしだけが、あなたに言いたい

尖りすぎて繊細な感性

何もかも嫌いになりきれない寛大さ

気が狂うほどの出来事に気付いてしまう勘の鋭さ


誰かにおかしいと言われても

誰よりも変わっていると言われても

あなたは今日もきれいだよ

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