第30話

懇願もむなしく、りぃを蹴って遊んでいる成神

時折、「うぅ」や「うぁ」などのうめき声が聞こえてくる


その様子を見ていたライの中で、プチっと何かが切れる音がした


立ち上がって、成神の元まで歩いていくと、

成神の腕を掴んだ


「なんだよ、せっかく楽しい遊び見つけたんだ、邪魔すんなチビ」


今度も振り払おうとするが、腕を振る事に腕を掴む強さが強くなっていく


「やめてよ」


「やめられっかよ」


「じゃあ、さっさと消えて」


ライは成神に拳銃を向けて、

迷いなく、いとも簡単に撃った


「バーン」


少しふざけたような声と共に


「痛ってぇじゃねぇかよ!何すんだよ!」


成神の右耳が吹っ飛んだ


「致命傷は避けたよ?だって、苦しんでもらわないとじゃん」


「次は左ね?」


間髪入れずに左耳を打ち抜く、

簡単に耳が飛んでいく


「あー、音とか聞こえづらくなっちゃったねー」


「なんだよ?何言ってんだ?おい!」


「ああ、だいじょーぶだよ、聞こえてるはずだから、プラシーボってやつだよ

聞こえてなければ気づけないと思うけどさー」


明らかに面倒になっているライ、

足元に落ちていたりぃのナイフを拾い上げて、

成神に突き刺したなんども、なんども、なんども、、、、


ライが正気に戻った時には、、、





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