第27話

「そうだけど?お前を殺しに来た」


いつもより少し低い声でりぃは言った


「せーふさん直々に依頼されて来たんだから」


ライも少し大きな声で言った


2人は、自分では気づいていないが、

少しだけ怯えていた


成神は、裏の世界最恐と名高い

一方で、2人はぎりぎり表の世界の隠れ最強


どちらもさいきょうには変わりないが、

裏と表じゃ経験値が違う


「ふーん、んなことどうでもいいんだよ、オレは殺り合う気があんなら付き合うぜ」


「、、、あるからここに来たんでしょ」


「アタシ達は本気だよ、、」


りぃはあくまで冷静に怒りを押さえつけるように、

ライはただただ睨みつける


成神は、そんな様子を他人事の様に見つめている


「まぁ来いよ、奥の部屋で相手してやるよ」


そういうと、成神は指を鳴らした

すると堅く閉ざされている門が開いて、中に無理やり引きずり込まれた


2人は、豪華な日本家屋の中を歩き渡り廊下を通らされ、

一番奥の部屋へと着いた


「ここならうちの部下らは邪魔しねぇ、正々堂々殺り合おうぜ」


「あー、お前ら、オレの事疑ってるだろ、目でわかる」


成神は、自分が疑いの目を向けられている事に気づいたようだ


「そーだけど、なにか?」


「逆に疑わない理由がないんだよ、お前みたいな人間に対して」


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