第26話

「石川組の本拠地の住所、情報でもらってるんだよね」


「じゃあ、そのじゅーしょに向かえばいいんだね」


「うん、出発するよ」


車を走らせて目的地に向かっている途中、2人の間に会話は無かった

2人とも最恐へ挑もうとしていることに緊張していた


十数分程車を走らせて、

遂に石川組の本拠地と思わしき場所にたどり着いた


「ここかー、、、」


「着いちゃったね、、」


和風な豪邸だ、入口と思わしき場所には豪華な作りの門がある


「もちろん開いてないし、どうしようかな?」


「じゃーさ、蹴破る?」


「いや、うーん、、、いや、どうしよ、、ん?」


りぃが何かに気づいた


「どーしたの?りぃ」


「人の視線が、、、門の上からだ、、!」


2人は視線を上に上げた、

そこにいたのは、成神だ


「よぉ、また会ったな」


門の上から2人の目の前へ飛び降りる


「どうせ、オレを殺しに来たんだろ?知ってんだよ」


何故か余裕ぶる成神

実際、先日のりぃの様子を見れば、そう思うのも無理がない


まだ先だと思っていたターゲットが、すぐ目の前にいる

それだけで、心の準備ができてなかったりぃは、足から崩れ落ちそうだった


それでも、足にグッと力を入れて、その場に立っていた

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