第21話
かれこれ数十分の間、皆打の口を割らせようと格闘するも、
結果は無駄に終わった
「うーん、どうしよっかな、、?」
「ねー、もう殺ってもいいんじゃん、どうせ口割らないしさー」
「いや、ダメでしょ、依頼の内容忘れちゃったの?」
「えー、だってさ」
ターゲットの目の前で物騒な会話を交わすりぃとライ
りぃはしばらく頭を悩ませた
「あ、そうだ!ねぇアンタは生きたい?」
皆打に問いかける
皆打は、数秒沈黙していたが、
重い口を開いて一言、聞こえるか聞こえないか程の声量で言った
「、、、、もちろんだ」
「じゃあさ、生かしてあげるよ、回答次第ではね」
「本当か?」
「もちろん、私は嘘つかない」
「えっ?ん?ちょっと、りぃ、ダメじゃん!」
ライは少しうろたえた
今まで誰にも慈悲をかけずに始末してきた相棒が、
なぜか、ターゲットを生かそうとしている
それが、ライには不思議でしょうがなかった
「まあまあ、私には考えがあるから、
で、答えるの?答えないの?10秒以内に答えて」
「10、9、8、7、、、、、」
りぃは制限時間を設け、淡々と数えていく
皆打は少し考えるそぶりをして答えようとした
「俺の後ろについてる組織は、、、」
しかし、皆打の背後から何かが飛んできた
「うっ、」
刺さったそれは、日本刀だった
皆打の胸元から紅い鮮血が噴出す
「うわっ」
「キャッ!」
皆打だった物体の背後の草むらから、
男が1人出てきた
「いけねぇなぁ、大事な組織の情報を命惜しさでもらそうとするなんて」
「なによ、誰?あなt、、、っ!」
りぃはその男と目が合うと、ぺたりとその場に座り込んだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます