第22話

「だ、、えだ、、まえだ、、おまえだ、、、おまえだ!」


りぃは、男を指さしてぶつぶつと繰り返していた

その反応を見て、男は何かを思い出す


「なんだ、見覚えあんなと思ったら、あん時のガキじゃねぇか、

殺す奴間違えた時の、あん時は俺もガキだったなぁ

泣き笑いしてたガキがいつの間にか政府公認の殺し屋になった、か、

立派になったなぁ」


ニヤニヤと不敵な笑みで、りぃのトラウマを刺激するようにねっとりと言う

りぃは、胸にナイフが刺さる様な痛みを感じた


「うぅ、、うぁ、、」


「ただ、お前、邪魔なんだよな、生かしておくと、オレらの活動に支障が出る

わりぃが、死んでもらうぜ」


男は、皆打の胸から日本刀を引き抜き、

トラウマや恐怖に苛まれ、動けないままでいるりぃに突き刺そうとした、が


ライがリボルバーの引き金を引く、

銃弾は男の頬を掠めた


「次、りぃにてー出そーとしたら、ここ」


ライは、胸を指さした


「ここ、打ち抜くから」


男は聞いているのか聞いていないのか、

くわぁと欠伸して、腕時計を見た


「あー、わりぃな小娘、オレこれから依頼があんだ、

今回は見逃してやる、ただ、次は無いと思えよ」


そういうと、男は草むらの中へ消えていった


「何だったんだあいつ、

りぃ?大丈夫?車乗れる?」


りぃは、一度深呼吸をした


「うん、大丈夫、大丈夫、乗れる」


りぃは、ふらふら歩きながら車に乗り込んだ

ライはりぃの背中を心配そうに見つめ、運転席に乗り込んだ

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