第20話

腰を抜かしたメディスンを、りぃは手早く縄で縛りあげていく、

数分程で、メディスンは身動きが取れない状態にまでなった


ライは頭にリボルバーを突き付ける


りぃは言った


「本当ならさっさと地獄に落ちて欲しいんだけどさ、

あっちに逝く前に、少し質問に答えてもらうから、答えなかったら、

死期が早まるだけだから、注意してね」


りぃの目にも、ライの目にも、訓練の際の様な黒い光が宿っている


ライは威嚇するように、

リボルバーを眉間に付けたり離したりしている


「それで、質問とはなんだ、言って見ろ」


客ではない相手に興味はないのか、敬語が外れている

しかし、額には冷や汗が滴っている


「えっとね、まず本名」


皆打みなうち 役太やくただ」


「売ってるもの、確認はしてるけど、詳しく言って見て」


「マリファナ、シャブ、ヘロイン、タマ、薬物はそのくらいだ」


「ふーん、じゃあさ、

アンタの裏についてる組織を教えてよ、

ついてるってとこまでは知ってんの私ら」


りぃの質問を聞いて、

皆打の顔色が見る見るうちに青く変わる


「それだけ、それだけは言えない、言ったら、あの方に殺される」


「いいんだよ、どうせ、私らに殺されるんだからさ、

最初も言った通りに、アンタにはさっさとアッチに逝ってもらいたいんだし」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る