第19話

その日、りぃとライは、

人が住んでいない街の駐車場にいた。

今回は、いつも仕事の際している衣装ではなく、

普通の洋服を着ている


りぃは、パーカーにジーンズと、度の入っていない眼鏡をしていて、

ライは、白いTシャツに赤いロングスカート、黒髪のウィッグを着用している


30分程の間、車内で売人を待っていると、

黒い車が駐車場に入っていた


「りぃ、あの車かな?」


「多分、こんな場所に、こんな用事でこんな時間に来るわけないだろうし」


2人は車外へ出た

相手の車からも男が出てくる、りぃはその男に声をかけた


「こんばんは、メディスンさんですか?」


「ええ、どうもどうも、わたくしがメディスンでございます。

天津様でございますか?」


「はい、私達が約束した天津です」


「わたくしの商品にご興味がおありという事でしたが、

詳しく聞かせて頂けますか」


「そうですねー」


りぃが話している間に、

ライは肩掛け鞄からを取り出した


何かをメディスンに突き付けながら、ライは言った


「しいて言えば、アンタの命だね」


ライが取り出した者はリボルバーだった

メディスンは「ひっ」と情けない声を上げて、その場で腰を抜かす


「りぃー、こーそくしてもらってもいいかな?」


「OKOK、分かってる、おいアンタ、逃げだしたりしたら、

分かってるよな」



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