第2話

「んで、ターゲットの詳細求む」


「OK、ターゲットは吉植よしうえ 速雄はやお26歳、民家内で女性を惨殺して逃走中、

黒のTシャツに赤の短パン、髪はオールバック、

逃走からかなり時間がたっている模様」


2人は警戒しながら建物の陰に隠れながら走り、事件現場周辺へ向かう

りぃは小声でライに情報を渡している


「ねえ、ちょっとさ、言ってもいいかな?

 服装がさ、ミッ、、、」


「それ以上言ったら大動脈掻っ切るよ、ふざけてんの?仕事なんだよ?」


「ごめんなさい、張り詰めた空気を和ませようとしただけなんです。

本当にごめんなさい」


一見りぃは真剣に見えるが、実際はかなり気を抜いている

仕事とは言っているが、その道のプロにとってはお遊び感覚だ


「んまあさ、そいつシロートなんでしょ、本気で走ったとしても

 とちゅーでへばってんでしょーよ」


「そうかもね、しかも、めった刺しだから血まみれ、

 ここ、普通に街中だしさ、めちゃくちゃ目立つ、

 さっきから警察から届いた目撃情報メールが鳴りやまない」


つい先ほどから、りぃのスマホに警察から目撃情報が送られてくる

ピロン、ピロンと、着信音が鳴りやまない


このまま行動していたら、深夜でなくとも怪しいだろう


「ちょっとさ、目撃じょーほー見せてよ」


「分かった、渡しておくから教えて」


りぃはライにスマホを投げ渡した

ライは上手くキャッチする


「えーっと、最新じょーほーは、

 ○○市××町、1分前だよ」


「よし、すぐ向かおう!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る