第3話 高校

三好の家は、裕福な家ではなかったが、多恵は高校に進学する事ができた。

体の弱かった多恵も成長するとともに熱を出したりする事も少なくなり運動も出来るようになっていた。

小さい頃より活発に動く事を止められていた多恵は運動ができる事が嬉しくて仕方が無かった。高校に入る前から部活は運動部に入ろうと決めていた多恵はソフトボール部に入る事に決めた。

部活は凄く楽しかった。小柄で華奢な多恵は今まで運動をあまりしてこなかった為、周囲についていくのは大変だったが、一生懸命頑張った。部活の後の商店街のコロッケが美味しかった。そして、何よりみんなで笑って過ごせる事が多恵には嬉しくて仕方がなかった。

高校生活は、部活に夢中で、恋愛する事も無かったが、レギュラーに入れることは一回も叶わなかった。それでも多恵は満足していた。

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