あとがき

 どうも、狐月耀藍です。ここまで読んでいただけてありがとうございました。

 ゲンキとユウの恋物語、いかがでしたでしょうか。


「オトコノコ同士のカップルの話だと思ったのに!」

「うん信じてたよ狐月あんたはやっぱり最高の変態だ!」

「いいや待てまだ慌てる時間じゃない、ユウは言った、オトコノコともオンナノコとも自分では明言してないと。だからユウの性別は●●●である可能性が微レ存」

「こんなかわいいコがオンナノコのはずがない!」


 などなど、ほとばしる熱いパトスがございましたら、ぜひご感想をいただけると、わたしとっても嬉しいです。


 本作品は、わたしの別の作品に降りかかったトラブルがきっかけで生まれました。

「ムラタのむねあげっ!〜君の居場所は俺が作る!異世界建築士の奮闘録〜」

https://kakuyomu.jp/works/16816700426016108377

 この作品が、性的描写の規制に引っかかって公開停止にされかかったのです。


「確かにしっかりとセックスの描写は入れてるけど、純愛の延長上の表現を意識してきたのに、わいせつ物あつかいってどういうこと!?」


 そんなわけで、


「稀にエロを入れるから、エロ嫌いな方から通報を受けるのだ、ならば最初から『真面目な』下ネタ全開なら、下ネタ嫌いな方は一話読んでブラバしてくれるから通報されないはず」


 そんなしょうもない思いつきからこの作品は生まれました。


 ただ最初から決まっていたのは、これは『異性同士の恋愛』の物語ではない、ということ。

 おーっと、早とちりしないでくださいね? もちろん『同性同士の恋愛』を描いたものでもありません。


 ここまで読んでいただけた方ならお分かりかと思いますが、この作品は、

「ひととひととが、すれ違いながらも想いを寄せあった結果の恋愛」

 というかたちの物語です。


 恋愛は、現状、異性同士のものを前提にして行われるのが「多数派」だと思われます。

 ただ、その場合「異性同士が前提」なのかもしれませんが、その恋愛の相手は、「異性でありさえすれば良い」のでしょうか?


 わたしたちは、前提として相手が「好きになる性」であるにしても、好きになる理由は「性別が決め手」ではないはずです。

 そのひとの、そのひとらしさに惹かれて、わたしたちは恋に落ちるはずです。


 恋がわからない人、

 恋に恋するレベルの人、

 恋に今身を焦がしている人、

 恋に破れ悲しみに浸っている人、

 そして恋を乗り越え、愛に至った人。


 あなたがなぜ、その相手を好きになったのか。

 それは、性別が理由の全てではなかったはずです。

 「そのひとがその人だったから」ではないでしょうか。


 作中でも触れましたが、SOGIEソジーの理念のもと、自分らしさ、それを誰もが発揮し、それを誰もが認め合える社会、多様性を認め合える社会を、みんなで実現させていけたらいい、と思っています。


 そんな願いを込めて、ユウは創造されました。ユウを通して、そんなことを感じてもらえたなら、仕掛け人としてこれほど嬉しいことはありません。


 もちろん「ユウとゲンキの不器用な恋模様にひたすら萌えた」でも、作者の描写力が認められたということで天にも上る思いに至れます!


 そうでなくても、このあとがきをここまで読んでくださった方は、きっと、二人のことをずっと応援し続けてくださった方であると思います! 本当にありがとうございました!


 それでは最後に。

 本作を執筆中、「ラブコメ」タグに騙されて(笑)読み始めて以来、毎話、熱烈な感想を下さった「H・H」様をはじめ、感想を寄せてくださった方々。本当に励みになりました。ありがとうございました。


 そして、わたしの別の作品の縁から、何度も助言してくださったN・S様。最初は「こんなの読んでるってみんなにバレるとはずかしいし……(下ネタに全力を振っていた本作初期)」と、まるで某恋愛ゲームの赤髪ヒロインみたいなことをおっしゃいながら、「ラブコメ」なるものを書いたことのなかったわたしにラブコメのイロハを、様々な角度から教えてくださいました。ありがとうございました!


 それでは、ユウとゲンキの不器用な恋物語、ここまでお付き合いいただけたこと、誠に嬉しく思います。

 また、別の作品でお会いできたら幸いです。

 では、また。


  2021年10月28日 狐月 耀藍













しっとり終わるのはつまんないとおっしゃる方のための世話にやわらげたるネタバレ

(下ネタ込みなので注意!)

https://kakuyomu.jp/users/kitunetuki_youran/news/16816700428452517489

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ボクらはみんな生きてイクっ!~届けこの想い、大好きなキミに~ 狐月 耀藍 @kitunetuki_youran

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ