桓帝伝 二「梁一族への反発」

梁冀の専横が続く中帝はこれに不満を持っていたが、殺害されることを恐れ誰にも本心を語ろうとすることはなかった。

これは他の者達も同じで、皆、梁冀の専横に口出ししようとはしなかった。


帝は皇后の梁女瑩を当初は寵愛したが、彼女の驕慢や梁冀の専横もあり、徐々にはばかるようになっていった。

梁太后が崩御すると、帝は梁皇后以外の妃嬪達を寵愛するようになった。

これに嫉妬した梁皇后は、身篭った妃嬪達を毒殺することになる。


しかし一五九年、梁皇后は憂憤のまま崩御し、懿献いけんと諡される。

これを機に帝は密かに宦官の唐衡とうこうを厠に呼び出し、梁一族と因縁のある宦官を訊ねた。

これを聞いた唐衡は、單超ぜんちょう左悺さかん徐璜じょこう具瑗ぐえんの四人を推薦した。

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