第3話起きる異変

翌日




陽太から連絡があり体調不良で休むと伝えてくれと連絡が入った。




「悪い、今日は体調不良だから休むって伝えといて」


「わかった」




「小泉君は体調不良でお休みらしいです」




そうかと頷く教師。




それからすぐに朱里からも体調不良で休むから伝えてくれという連絡が入った。




「体調不良で動けないから休むって連絡入れえといて」


「二人でなにかやるの?」


「バカ」




「高瀬さんも体調不良でお休みらしいです」




そうかと頷く教師。




誰かが、二人で何かするから休みなんじゃねの?と言って


クラスで歓声が上がった。




チャイムが鳴り、一日の授業を終えて、廊下に出ると朱里の言葉を思い出した。




(音楽なんて、聞こえねえよ)




そんなことを考えつつ、二人に嵌められてるんじゃないかと疑っていた浩介にピアノの音が聞こえてきた。




(マジかよ)




校内放送が


テスト期間中だから、帰って勉強するようにと促している。




音楽が気になった俺は音楽室に見に行くことにした。




音楽室の中を覗いてみると壁に過去の音楽の巨匠たちの肖像画が並んでいて、その周辺に椅子があり、浩介の数歩前にはロングヘアーで黒髪の女の子がピアノを弾いている。何故か無性に近くで聞きたくなった浩介は音楽室に入室し、女の子は浩介の存在に気付いてないように引き続け、浩介は音楽室の空いている椅子に座って、音楽に聞きほれていた。




音楽が終わった後、浩介は自然に拍手をして、壁の肖像画たちは浩介を見ていた。




女の子はそそくさと音楽室を立ち去ろうとしたが浩介はこのチャンスを逃しちゃいけないと思い、勇気をを持って話しかけた。




「音楽、綺麗だね」




女の子は戸惑いながら、愛想笑いをする。




「俺はD組の綾瀬浩介、君は?」




少女は警戒しつつ




「E組の冴戸紀子」


「え、隣のクラスじゃん」


「うん」


「音楽好きなんだ」


「まあね」


「そういえば、朱里って知ってる?」




顎に手を当てて考える紀子。浩介はそんな紀子の様子を黙ってみている。


何か思い出したように、顔を上げる紀子。




「高瀬さんのこと?」


「そうそう、陽太の彼氏の高瀬朱里」


「小泉君ね」


「そうそう、小泉陽太」


「小泉君の知り合いなの?」


「そうそう、同じクラスなの」






空白の時間が流れる。浩介は紀子の顔を見て高校入学前のある人物のことを思い出し、顔を見つめた。


その沈黙に耐え切れなくなったように紀子が口を開く




「そろそろ帰るね」




背を向ける紀子、浩介はこのチャンスを逃したら、次はないと何故か思ったので


思い切って、声をかける。




「ねえ、これから暇?」


「えっ」




浩介の真意を測るように目を覗く。




「何か食べに行かない?」




紀子、暫く考える。




「いいよ」


「本当に?」


「音楽聞いてもらったお礼」




子喜びする浩介、絵画の人物は喪失しており、椅子には絵画の中の巨匠たちが


座り、無感動にその様子を見ていた。




音楽室を後にする、紀子と浩介。




音楽室の音楽の巨匠たちは絵に戻っていて、壊れたピアノが一個、置いてあった。




校内放送が


避妊をするようにと促している。




校長室とネームプレートが掲げられている一室。


その中で基本的な事務用品が揃った大きな机の前に浩介の担任は神妙な顔で立っていた。




眉間に皴を寄せ、険しい表情で担任を睨む校長


狼狽えながら、




「本当に小泉君と高瀬さんは体調不良で休みだと確認したのか?」




担任は今にも泣きだしそうになりながら、声を絞り出す。




「綾瀬君から聞きました」


「その綾瀬君に連絡は取れんのかね?」


「圏外になってます」


「聞けば、その綾瀬は当校に入学する前にちょっとした騒ぎを起こしたそうじゃないか」


「その件は彼の出身中学から来た子に内容は聞いてます」


「だったら、今回も綾瀬君が絡んでいるんじゃないか?」


「私が見ていた限りでは問題を起こすような子には見えませんでした」


「小泉君と高瀬さんの親御さんから連絡があった時は私も驚いたよ、、、」




やるせない顔でうつむく校長、そして何かを思いついたように呟いた。




「まさか、心中」




その途端に担任は今まで、押さえていた鳴き声を上げる。


無神経なことを言ってしまったと後悔した校長は優しい声で




「すまなかった。落ち着いたら、今日は君は帰りなさい、後のことは私が対応しよう」




嗚咽が校長室に響き渡る。




E組の教室では風でカーテンが揺れていて、青白い顔をした、陽太と朱里が席に座っている。




飲食店につき、レジに行くと欧米系の顔をしてカールを巻いた髪型の男に商品と金額が書かれたメニューが差し出された。




浩介は顔を見たら、いつもとは違う人だと思うと同時に何処かで見たような人だなと思った。


会計を済ませ、トレーを席に持っていく。




ポテト揚げ物用のオーブンの前で指揮棒を振るう欧米人でワイルドヘアの男




席についた二人、


浩介は改めて、紀子の顔を見る。




(やっぱり、似てる)




お互いに見つめあう


先に口を開いたのは紀子だった。




「恥ずかしいんだけど」




ハッと我に返る浩介




(本人の訳ないよな、だって、あいつはもう)




暫く、雑談で盛り上がった




「それで陽太と朱里の惚気を聞かされて大変だったんだよ」




口元を綻ばせる紀子




「高橋さん、真面目そうだったから意外だな」


「ねえ」


「なあに?」


「よかったら、サエって呼んでいい?」




少し、考える紀子は頷く




「いいよ」




浩介、それまでの明るい調子を一転させ、浩介の急な変化に身構える紀子




「サエは好きな奴いるの?」


「えっ」




急な浩介の質問に、紀子はほんの少し硬直した後、目が泳ぎだした。


暫くして、落ち着いた紀子は浩介の顔を覗き込んだ。




「居るよ」




がっくりと肩を落とす浩介




「そうなんだ」




重苦しい雰囲気になる中、紀子は浩介の顔を覗き込み




「もう帰ろうか」




浩介、力なく頷く




「もう遅いし、途中まで送るよ」




店のドアを開けて、先に出る紀子、そんな紀子後を追う浩介。


浩介の目に狂気が浮かんでいた。




音楽室では絵画の中の巨匠たちは空白になっていて、巨匠たちは椅子でハンバーグを食べていた。




ファーストフード店では青白い顔の陽太と朱里がレジで巨匠たちにメニューを出していた。




海辺を自転車で走る紀子と浩介。


波が消波ブロックにぶつかり、海藻が漂っている。




先に走っていた紀子が自転車を止め、それにつられて、浩介も自転車を止めた。




紀子をジーッと見つめる浩介。ふいに紀子は振り返った、慌てて、視線を逸らす浩介。


そんな浩介の様子を怪訝そうな顔で見る紀子。




消波ブロックの上で一人の巨匠が波に向かって指揮棒を振るっていた。




浩介は視線を紀子に向ける。暫く見つめあう紀子と浩介。




紀子を見つめる浩介の目が鋭くなる。


(可愛いなぁ、冴子サエに目元がそっくりだ、あいつの代わりになってもらおう)




紀子、そんな浩介の考えを知ってか知らずか、浩介を見つめ続ける。


浩介が紀子に近づこうと行動を起こそうとしたら、紀子が口を開いた。




「ねえ、浩介」




急に名前を呼ばれて、硬直する浩介。




「えっ?」




浩介の携帯の着信がなるが急な呼びかけで気づかなかった。


動揺していて、固まる浩介、そんな浩介の様子を今までとは打って変わって、


冷ややかに見つめる、紀子




「携帯鳴ってるよ」




慌てて、携帯を取り出す浩介


携帯をみたら、見慣れない番号から着信が入っていた。


不審に思いながらも携帯に出る浩介




「もし」


「綾瀬か?」




浩介の応答を聞き終える前に名前を確認する担任


そんな担任の急な呼びかけにに戸惑っていると




「綾瀬なんだよな」


「そうなんだろ?」




矢継ぎ早に飛んでくる質問に面を食らいながらも、紀子の冷たい視線に感づいた浩介。


紀子の視線は応答してやれという表情をしていた。




「はい」


「なあ、小泉と高瀬の件だけど」




急に今日休んだ二人のことを尋ねられても何のことかさっぱり、分からない浩介




「はあ?」


「何で嘘を吐いたんだ?」


「は?」




担任はそんな浩介の惚けたような態度に怒りが頂点に達し、怒声で




「ふざけるんじゃねえよ」




一方的な担任の会話についていけない浩介、硬直していると


担任が言葉を吐き出すように言った。




「二人は近くの海で浮かんでいる所が見つかったそうだ」




担任の急な告白に硬直する浩介




「だって、今日の朝、、、」


「二人が見つかったのは昨日の夕方で沈んだと予測される時間は放課後から1時間だそうだ」




担任の言葉に混乱する浩介




(だって、その時間は3人で一緒にいたはず)




慌てて、今日の朝のやり取りを確認する浩介




朝二人からもらった内容を確認し、顔を引き攣らせる浩介


その内容は




陽太のVine


「わかった」




朱里のVine


「二人でなにかやるの?」




朝、二人でやり取りした内容はなく、自分が送ったメッセージのみだった




「嘘だろ?」




音楽の巨匠がタクトを振ると波が勢いよく飛んで、2個の海藻が目の前に飛んできた。


後ずさりする浩介、浩介の様子を冷たく見る紀子


その目は心なしか、笑っているように見え、二つの海藻を見つめた、浩介は思わず、尻餅をついた。




青くなった陽太と朱里が二人で手を繋いで横たわっていた。




浩介は混乱のあまり、携帯を投げ出し、投げた携帯が陽太にあたる。




ムクッと浩介に顔を向ける陽太




正気を失った浩介は冷たい視線を向ける朱里を見る。




「ははっ悪いな陽太」




ジーッと浩介を見る陽太、朱里も目を覚まし、浩介を見る。


二人を交互に見る、朱里と陽太。




「朱里、冴戸さん居たよ。それに今日、一緒に食事をしたんだぜ」




朱里、小さい長方形の紙を出して、浩介に投げ、紙は浩介の足元に落ちる。


足元の紙を見て、浩介は間抜けな声を出した。




「えっ?」




それはついさっき、紀子と食事した際に頼んだメニューの伝票だった。


あまりのショックに小声になる浩介




「何だよ、二人してあそこでバイトしてたのかよ」




携帯から担任の声が聞こえてくる。




「おい、綾瀬」




足早に携帯を取る浩介、視線は二人に向けられている。


紀子は歩き出した。




「何ですか?」


「今、何処にいるんだ?」


「海でE組の冴戸さんと一緒にいるんですよ」


「何だって?」


「目の前に」




ツーツーツー


電話が切れた。そんなことに気付かず、通話を続ける浩介




テクテク




「陽太と朱里もここにいますよ」




テクテク




「E組の冴戸さん可愛いんですよ。先生、羨ましいでしょ」




紀子は浩介の前に立って、電話でブツブツ喋る浩介を見下ろしている。




「ねえ」




急に声を掛けられ、体が固まる浩介。電話が切れていることに気付く。




「冴戸さん、家まで送らなきゃいけなかったね、帰ろうか」




無表情で浩介を見る紀子。




「ねえ」




肩を震わせながら、紀子におびえた目を向ける浩介




「何かな」


「マスク、取りたいんだけど」


「勝手にすればいいんじゃないかな」


「そういえば、送ってもらう家の場所言ってなかったね」


「そうだったね」


「私の家はここなの」


「えっ」




紀子は海を指さし、浩介は海を見る。




浩介は消波ポールに打ち上げられた人を見た。




(あの黒髪の目元は)




目を凝らしてじっと見る。


焦点が合い、人物を認識した浩介はがちがちと歯を鳴らしだした。




(あれは)




打ち上げられた姿全体を認識した浩介。


その少女の腹部は臨月の女性の体のように膨らんでいた。




(サエ、、、)




「ねえ、気づいてくれた?」




急な紀子の呼びかけに声のする方向を見る浩介




「冴子だよ、思い出してくれた?」




そこには打ち上げられた女性と同じ顔があり、


つい先ほどまで眺めてた顔と違う所は陽太や朱里と同じように青白くなっているところだった。




発狂し、気を失う浩介




静かな廊下の扉の前には保健室のネームプレートが差し込まれている。


室内で浩介が目を覚ますとの目に映ったのは白い天井、起き上がった浩介の目の前にはベッドが置かれていて、人が寝ている。周囲を確認したら、右側にはテレビが置いてあり、看護師が無表情で立っていて、浩介を確認したら、部屋から出て行った。




看護師が出て行って、正面のベッドの人物を見ていた浩介、寝たままの人物が腰から起き、


髪で顔が隠された頭が浩介の方を向いた。


ヒッと声を漏らす浩介。顔に覆われていた髪が触らずに分かれ、紀子の顔が現れた。




ベッドから降りようとする浩介。




「浩介」




紀子は優しい声で呼びかけた。




浩介は安堵の表情を浮かべ、肩を下した。




「なんだ、サエかよ」




そう言って、身構える浩介。目の前の女の子を睨みつける。




「お前誰だよ?」


「やだな、彼女を忘れちゃったの?」


「サエは」


「サエの虜になってたのに」


「はっ?」


「ハハッ、冴戸紀子をローマ字にするとSAETONORIKO、入れ替えるとねSAENOTORIKO、また私を愛してくれたんだね」




サエの様子をじっと伺う浩介




「そんな怖い顔をしても無駄だよ、私、もっと怖い目にあったんだから」




サエはテレビの電源を付ける。


そこには部屋で布団を被り蹲るサエ、妊娠検査は赤い線が出ていた。


砂嵐が起こり、公園でサエと一緒にいる浩介、二人は深刻な顔で話している。




テレビを見ている浩介の顔は歪んだ。




テレビの中で浩介は血相を変えた


「ふざけんなよ、妊娠したって?」




テレビを見ているサエの顔は沈んでいる。




テレビの中でサエは縋るように浩介を見ている


「浩介が生でしたいって言ったから」




テレビの中で浩介はキッとサエを睨む浩介


「俺のせいかよ」




テレビを見ているサエは浩介に縋るような視線を向けた。


テレビの中のサエと同時に言った。


「「私どうしよう」」




口角を吊り上げる浩介




テレビの中で浩介は冷酷な視線を向けた。


「そんな噓つきとは別れるわ、じゃあな」




テレビの中の浩介は振り向き、去っていった。


テレビの中でサエはその場に崩れる。




砂嵐が起こり、海の映像が流れる。


消波ブロックに立つサエは海に飛び込んだ。




砂嵐が起こり、一室でスーツを着た二人の男が机を挟んで、学生服姿の浩介と向かい合っている。




警官が神妙な顔で尋ねる。


「サエさんが海に飛び込んだ原因について、何か知らないか?」




浩介は納め顔で警察官を見ている。


「いいえ、何も知らないです」




横にいる眼鏡をかけた警察官の顔が険しい顔で浩介を眺めている。




警官は固く目をつむり、重々しく口を開く。


「なあ、君たち付き合ってたんだろ?」




浩介は表情を変えずに淡々と答える


「ええ、サエとは付き合っていましたが、詳しいことは知りません」




眼鏡をかけたが険しい顔で浩介を堪り兼ねたというように口を開く。


「彼女のお腹からは子供がいた、その件について何か知ってるんじゃないかね」




浩介、怪顛顔を作る。




眼鏡をかけた警官の顔が更に険しい顔になる。


「そんな、わざとらしい、顔なんか見たくないんだよ」




浩介、すまし顔で警官の顔を見る。




そんな浩介の顔に益々、怒りを募らせる警官


「お腹の子供は君の子供だったんじゃないか?


サエさんは君にその事を相談し、振られたから海に飛び込んだんじゃないのか?、」




浩介、すまし顔で警官を見る。


「何か、証拠はあるんですか?」




激昂する警官、相棒が抱きつき、浩介に向かうのを止める。




したり顔の浩介


「僕はサエとは一度も関係を持ったことはありません、寧ろ、サエに裏切られた、被害者です」




鳴き真似をする浩介、唖然とする警官二人


欠伸をしながら、警察から出てくる浩介。


砂嵐がなる。




画面から目を離す浩介とサエ




すまし顔でサエを見る浩介。


「証拠はあるの?」




砂嵐の画面が浩介とサエが抱き合う画面に変わる。




「一度くらいなら大丈夫だよ、もし産まれたら責任取るから」


とサエに抱きつく浩介




サエの顔は屈辱に歪んでいた。


「信じてたのに」




何かに気づいた様に目を開く浩介


「そういえば、そんな事もあったかもね」




画面が変わり、海の画面。


浩介が通った後、早送りになり、陽太と朱里が防波堤の上に立つ。




朱里が深刻な顔で陽太を見ていて、


手には妊娠検査薬が握られている。


陽太に妊娠検査薬を渡す浩介、赤い線が付いていた。


「陽太、できちゃった」


唖然とする陽太


「えっ」


不安そうな顔の朱里


表情を一変させ、朱里を見据える陽太


「君を一人で悩ませたりはしないよ」


その場に立ちすくむ朱里


「どうしよう、育てられないし」




陽太は朱里を抱き込む。


怯える朱里、


「ずっと一緒だよ」


海に飛び込む二人




ドアが開き、二人のベットの中央に陽太と朱里が立つ。


虚ろな表情でテレビを見ている。


二人の出現に身構える浩介、しばらく固まった後、笑いながら陽太を見る。


「へえ、そんなことがあったんだ」




抗議の眼差しで陽太が浩介を見るがにやけた顔で肩を竦めた。


怪訝顔で浩介を見るサエ


「何が面白いの?」


破顔する浩介


「飛び込んでやんの」


笑い続ける浩介


「それでこんなに青くなってんの?」


白い目で浩介を見る朱里


「信じられない」


ニタッと下種な笑いを浮かべる浩介


「陽太、朱里ってどうだった?」


浩介を睨む陽太、涙を流す朱里


そんな浩介を見ながら、涙を流すサエ


「こんな男に惚れたなんて」


浩介、狂ったように笑い続ける。


ボソッと呟くサエ


「救えない」




世界が暗転する。

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