第2話

私が金魚売りとして働くようになって2年が経つ。

金魚売りの仕事は水槽の掃除、餌やり、接客だけで比較的簡単だ。

私が住むこの街には金魚売りをしていても十分食っていけるぐらい金魚に需要がある。

私は両親の借金を返却するために両親のいとこだったオーナーに奴隷として売られた。売られた当時10歳の私に肉体的労働が出来るほどの体力が無い奴隷の中では珍しく計算などが出来た。そのため、オーナーは私を人手の少なかった金魚売りとして働かせた。これが私が金魚売りとして働いている理由だ。

五ヶ月前から自分の店を持っている。しかし、オーナーの奴隷であると言うことは変わっていない。

私の店に来る人は金魚が単に好きな愛好家や、金魚を買うのが初めての人など様々な人が来る。新たに来る客よりもリピーターの方が多いので収入は安定している。

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