第2話 なんで?

そんな、当たり前の続く日々で一つ変化があった。



「このゴミ麗」

「麗、大丈夫?」

「麗!あんたなんにも分かってない!!」

「麗ちゃんって自分が可哀想みたいに思ってそうww」

『麗さんは人として終わってるのでちかづかないでください』


……なんで、私は麗なの?

なんで私は麗と呼ばれなきゃならないの?

なんで謝ることが行けないの?

なんで私はお金を渡さなきゃいけないの?

なんで私は大丈夫なの?

なんで?


疑問が喉に詰まって、喉をしめられたように息が出来なくなる。

みんな何言ってるのか分からない。

全部、暗く黒い影のように私を殴る。

腐敗したような匂いと少し濁っている爽やかな香り。

言葉を噛み砕くと、排泄物のような味がする。


でも、気づいたら感じ無くなっていた。


それどころか、どんどん

空気が綺麗に、何も聞こえず、明るく、濁りが消えていく。


その先は、広い野原だった。

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