第16話

「皆,食べながら聞いてくれ.

ひとまず,明日,クチバを里に返す.

タカはクチバを里に送ってあげてくれ.

クチバには協力を感謝する.

ゆっくり休め.


それから,

城の結界を強める.

コウとタカは,イメージを強めてくれ.

以上.

何か質問は?

報告でも良い.」


「なければ,終了.

チビは,寝床を作って貰ってる.

感謝して,そこで今日は寝ろ.

場所は…

分からんから,クチバ頼んだ.

クチバに聞け.」


チビは,フォークを使おうとする所は偉いが,

手も一緒に使うから結局でろでろだ.

まぁ良い.


「チビ手ぇ洗っとけよ.」


書物によると,

我が龍族と,吸血族,場合により魚人族が,黒髪・黒い眼・白肌持ちなようだ,

龍族は,進退で命がかかる.

吸血族は,吸血し合って長を決めるようだが命は無くならないようだ.

魚人族は日頃は緑の髪・橙色の眼・褐色の肌なようだが,

極まれに黒髪・黒い眼・白肌がうまれるようだ.

突然変異ってやつか.

魚人族の長は遠泳で決まるようなので,こちらも命はかかわらない.

どうしたもんか.

チビは,どの種族だ.


生まれながらの男で魔力が無い者の文献なんて無い.

これも突然変異なのか.


分からぬ.

眠たくなった.

部屋へ戻ろう.


はぁ…

チビが寝てる.

俺のベッドで…いい気なもんだな.

作って貰った寝床は気に入らんかったか…


今,チビが深く眠っているから,記憶を覗くか.

あまり他の者の記憶は覗きたくはないが…

能力として持ち合わせているゆえ.


では,行ってこよう.

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