第5話 罪と罰のトライアングル

一旦屋上の扉を閉めたとき、

角谷は立ち止まる


「先生はどこにいる?絵里奈」

角谷の低い声


「先生は来ない…です…」

神崎は額から汗がにじみ俯く


「…冗談でもタチが悪い 二度目はないぞ」

角谷は表情一つも変えず

神崎に背を向ける


「1ヶ月前、私はあなたと別れたことに納得してないの」

神崎の震える声

握りしめている手が小刻みに震える


「絵里奈、、しつこい

別れる理由も元々契約通りのつもりだ」

角谷の冷たい言葉が空気を重くする


「…分かっているわよ

そういえば…

先週…、校門前で君島さんと揉めていたけど、、別れた原因が関係があるのね?」

神崎は掠れた声


「ちっ、告ったんだよ」

角谷は神崎から顔を背ける


「誠が?」

神崎は驚き声


「悪いか?」

「信じられない!この前まで私を抱いた癖に」



++++++++++++++++



放課後、、


「帰る、来い」

角谷は美羽の耳元で囁く


「うん♡

(ずっと待っていました… 言えないけど⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄)」


二人で教室を出ると

歩きながら角谷が誘導する

「ちょっと寄り道していいか?」

角谷の歩く速度が早くなる


「はい

(何処でも行きます… 言えないけど⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄)」


人気のない校舎裏までくると、

角谷は美羽を抱きしめてキスをする


美羽に手が

微かに汗ばんで火照る角谷の背中が

伝わってくる


言葉にできない愛しさが

角谷の腕の中で

溶けてしまいそうになる



「同意なしで

ごめん、我慢できなかった」

深い角谷のため息


「これでも抑えるのに必死なんだよ

メチャクチャにしたくなる」


角谷は抱きしめならが恥ずかしそうな顔

その裏腹にきつく抱きしめる角谷の腕


美羽は角谷の想いの熱量が伝わる


「帰したくなくなる」

「うん ずっと…角谷さんとこのままがいいです

(その前に私の心臓が持ちませんっ ⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄)」



「そうやって…煽るなよ

気になっていたが、、その角谷さんやめないか?名前を呼んでほしい」

角谷は耳まで赤くなっていた


「ま、、まこと(恥ずかしいよ 私の顔見過ぎです…)」


角谷は美羽の頬にキスをする


「誠

(バクバクバクバクバクっ ⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄)」


「可愛い」

美羽の瞳が潤み角谷から視線を逸らすことができない

再び、角谷はキスをする



(誠のキス…激しい、、気持ちよくて力が抜けちゃう)








++++++++++++++++



校舎裏にいる美羽たちを密かに覗く人影


(…冷静沈着な誠が

余裕のない顔をするなんて

信じられない)


(付き合っていた時なんて

私とキス全然してくれなかった癖に…)


神崎は臍を噬む

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