第4話 影のない光はない

初恋の相手と付き合っているときは

きっと何にもしないでも何とかなると信じて

どこかで放って置いた


甘い夢をみていた


昨日瓦礫になった想いも

もう一度心を奮い立たせ

誰かを好きになりたい



角谷の熱い眼差しですでに答えは決まっていた


「こちらこそお願いします」

「大歓迎だ」

角谷は美羽に優しく抱き、何度も口づけをする

絡みつける想いをなぞる様に、角谷の黒く輝く




++++++++++++++++++++++


「角谷さんと付き合うことに…」

美羽は頬が赤くなりながら報告をする


美羽と萌&ポチ男のハッピーセットと角谷で屋上でお昼を取る


「ダメダメダメ」

萌はすでに角谷がいる時点で半べそ状態


「結果的によかったんじゃないの?(彼氏ができれば、萌も僕だけのご主人様…じゅるぅ)」

桐生院は嬉しそうにしている


「冗談じゃない!あんな垂らし!」

萌がイライラが頂点に達する


「本人居るんだがな」

美羽の隣にいる角谷がため息をつく


「あたしの美羽に図々しく触るな!(初恋に敗れて打ちしがれている心の隙を埋めまくる作戦が(TT)!!!)」

萌が角谷に指を差し先制布告


「すまんすまん」

角谷は萌の言葉に全く相手にしてないほどの空笑


「その顔!!微塵も絶対思ってない!」

萌は益々御立腹


空笑ながらも角谷は美羽の手をしっかり握りしめる


「角谷は…君島ちゃんのこといつから狙っていたんですか?」

桐生院がさりげなく質問をする

「え…(聞きたいことさらっと…さすが桐生院くん)」

思わず美羽も身を乗り出す

「本人は気が付いていないけど、入学前からな」

「入学前って!」

驚いたように美羽は叫ぶ



「角谷くん、先生がさがしていたよ」

背後からほかのクラスメイトが角谷に話しかける

角谷は渋々校舎に戻る





角谷が居なくなったところで…


「角谷はかなり…溺愛王子ですね ププ


…君島ちゃん大変


角谷は僕の幼馴染として

色々抱えて複雑な人ですが

二人を応援しています

萌の大切な人だから

協力は惜しまないからね(*´ω`*)」

桐生院は優しく美羽に話しかける


「桐生院さん ありがとう(*´ω`*)

角谷さんは嫌いじゃない…でもオス感が強いかもしれないです (◞‸◟)はぅ」

美羽はため息をつく


「君島ちゃん、彼にも釘を刺しておきますが、くれぐれも角谷の取り巻きには気を付けてくださいよ」

桐生院は顰めた顔で語る


「犬のくせに、賢いな(まあ犬も角谷と同じ部類だが、3%の変態があるおかげで変な虫は寄ってこない)」

萌は桐生院に寄りかかる様に甘えた


「ポチ男臭が強めかもね 悔しいけどっ」

萌が笑う


「あはは…

(萌も他人の事言えないと思います(っ `-´ c))」

釣られて桐生院も笑う


「君島ちゃん、彼にも釘を刺しておくけど、くれぐれも角谷の取り巻きには気を付けてください

彼は言葉が足りない部分があるから

女性に誤解されやすい感でしくじっているようで…

美羽さんの優しさでフォローしてあげてください(๑˃̵ᴗ˂̵)و」

急に桐生院は真剣な顔に切り替わる



「は…はい


桐生院さん

元カノみたいに

詳しい(尊敬)」

切り替えに早い表情の桐生院に

美羽はドキッとする


「ポチのくせに、賢いな

(ポチ男も角谷と同じ部類だが、隼人は3%の変態があるおかげで変な虫は寄ってこない)」

萌は満足そうに桐生院のアドバイスに相槌を打つ


「改めて…いつも仲が良くて羨ましい」

美羽は二人に対して改めて伝える


「バカ★ 

もう美羽の愛は変わらない٩(๑•ૅہ•๑)ぶっ 

けど、異性の恋愛は隼人以外はちょっと違うし

なんせ…

ガンガンに感情をぶつけても壊れない打たれ強いポチだ(・`ω・)」

照れ臭そうに萌は桐生院の肩を叩く


「ありがたき幸せでございま٩(◦`꒳´◦)۶ 」

桐生院はにこやかに笑う


「うむ くるしゅうない」

萌は満足そうに桐生院に再び肩を叩く


「ははは…

(さらりとノロけ全開ですー( ✧Д✧))」

美羽は呆れたような顔で二人を見た

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