第7話 馬の大発見!!!
僕のご主人のおじいさんは、畑仕事をしている。
おじいさんの畑では今日大きなかぶが収穫出来たらしい!
どんなに大きなカブだったのか、おじいさんが手振り身振りで話してくれた。
なかなか抜けなくておばあさんを呼んだこと、おばあさんと二人でも抜けなくて孫娘を呼んだこと。
それでも抜けなくて犬や猫やネズミにも手伝ってもらったんだと大笑い!
嬉しそうに話すおじいさんを見て、僕も嬉しくなった。
「後で馬小屋から出て一緒に見よう!齧ったっていいんだぞ!」
と、言ってくれてもっともっと嬉しくなった。
次はどんな野菜を植えたいだとか、果物を育てるのもいいなとか、笑顔で話すおじいさんを見て僕も笑顔になった。
「おじいさーーーん!」
とおばあさんが呼ぶ声がした。
「今行くよーーー!」
とおばあさんに返事をしてから
「また後でな。」
と言っておじいさんは馬小屋を後にした。
おじいさんが出た後も僕の嬉しさは止まらなかった。
どんなに大きなカブなんだろう!おじいさんが喜んでて嬉しいな!早く見たいな〜!齧ったらどんな味がするかな?
わくわくした。
どうやって抜いたのかな?と考えた時に、僕は大発見をしてしまった!
僕を呼んでくれたらもっと早く抜けたんじゃないか?
人間よりも力があるし、ネズミなんかには絶対に負けないよね?
馬はこの事実をどうやっておじいさんに伝えようか考えた。
どうしてもこの大発見を伝えたい!
馬小屋から出て、カブを見せてもらった馬はカブを押した。
力一杯押すと、カブがゴロンと転がった。
「お前は力持ちだな〜!」
とおじいさんが大笑いしている。
その隣でおばあさんが
「馬に手伝ってもらえばよかったですね!」と大発見をした顔をしている。
おばあさん、その大発見はすでに僕が見つけた大発見ですよ!
と誇らしくなってブルルンと鳴いた。
「次はお前に手伝ってもらおうね!」
と言っておじいさんが撫でてくれたのが嬉しかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます