あとがき

 どうもこんにちは、くしやきです。

 この度は拙著『親友と恋人がセックスしてるのをわたしだけが知らない』をお読みいただきありがとうございます。皆様方からご評価いただくたびに筆者は感動で筆を進めております。感謝です。

 どろどろ百合シリーズ四作目、最後の登場人物であるサクノの視点でお送りいたしました。皆様の思っていたサクノのイメージとは多分違ったと思います。もっとこう、ぽやんぽやんで無邪気な可愛らしい子だと思っていてくれたなら嬉しいですね。知ったこっちゃないです。曲がりなりにも大学生やぞ。


 さて語るに落ちていきましょう。

 サクノはなんども仕方ないという言葉を連呼していました。わりと単に諦めとして使いがちな言葉ですが、本来的な意味は多分『(他に)方法がない』みたいな感じですよね。調べてないんでわかんないですけど。

 どちらかというとサクノの言う仕方ないは、自己正当化のための魔法の言葉であるような気がします。わざわざ言葉を尽くして自己を正当化する必要がある時点でそれはどこまでも自分にとって不誠実であるのだと思いますが、それでもしてしまう、やりたくなってしまうというのは多分誰にでもあることですよね。そういうところはサクノを構成する一側面として捉えていただけると嬉しいです。

 サクノはあと、親友という言葉にかなりこだわっています。その理由をしーといっしょに居たいからだとそう言っていますね。なんていじらしいんだー(棒)。仕方ないね。結局彼女は親友であるままに親友として親友と、という結論に至りました。この人登場人物中だと唯一しいに有利取れる人間なのでこういうことできるんですよね。作品開始時点からたどり着きたかった場所ですが、本当にこれでよかったのかと筆者は未だにいまいち納得できていません。とりあえず次なるどろ百合に持ち越しですね。


 小ネタに行きます。なげえ(予見)。

 一話のノイズ感。伝われッ!カクヨムさんだといまいちなんですよね。へ。なろうさんの方だと割といい感じな気がするんですけれど。

 さらっと描写されることなく多分猿轡とかされてるノゾミ。無邪気ってまっさらだから不幸とか寄り付きやすいんですよ多分。まぶしいんでね。何をどうされてなにが取れたのかとかは特に書いていないので健全です。ゼンゼングロジャナイヨ。たぶん魚の目とかですよ。かさぶたとか。魚拓とかでもいいです。ケンゼン!

 タイトルで始まりタイトルで閉じるという初めての手法。前回のノゾミでやり方変えてしまったので今回も元通りにはできませんでした。自分で首絞めてるじゃないですか……。

 しいの緊張感とわたしの緊張感の違い。知らないからね。そりゃ。あっという間って結構ありますよね。オペラ歌手くらい響くんでしょうね。

 お似合い(笑)。どの口が言ってるんだって本人がそれ一番思ってますから。ここのところはしい支店描いても面白かったかもしれないとか思ってみたりする。描かんですけども。

 お見通し。この言葉が筆者的にはお気に入り。ここら辺のやり取りね。しいの同意は皮肉なんですけど、それ皮肉じゃないんっすよ。

 コトリのちーたら。あとビーフジャーキーとか。他ふたりはあんまり喜ばない。たぶん独り占めできるっていうのが理由のひとつ。サクノってたくさん食べるからね。お泊り会するようになってからちょっとふくよかに……?

 恋人かよってくらいの距離感は女子の特権ですね。男子だと図体がでかいから邪魔なんですよ。腕枕ってされる側の肩幅広いとやりにくそう。

 「まるで本当にことりんがごーかん魔だとでも思ってるみたいな」ひでぇ。しいにとってサクノは特別枠なんですね。コトリはそれをよく分かっています。まるで親友みたいですね。

 彼女は出ない。なのにサクノはもしもしって言うんです。ホラーかな?時報でさえない。内カメラ向けて監視してるし。ここ“わたし”なのはけっこう限界感あって好き。もっとサクノも限界な感じにしたかったのになあっていう気持ちと、何年間も結構追い詰められてたんだから今更かもっていう気持ちが全編通してありました。

 ずさん。いやほんとだよ。普通恋人の家にお泊りして、あれ、恋人の家のシャンプーといつもの匂い違うぞ?っていうかこの匂いあの子の匂いじゃない?とかなったら疑うでしょう。他にもいろいろあるでしょうし。逆に、それなのに気が付いた素振りがないっていうことは明らかに気が付いてますよね。いやバレるでしょ、と過去作読んでいても思っていた方はいらっしゃると思います。今なら満面の笑みで頷けますね。バレるよ?なにか問題でも。

 業務用のチョコ掛けポテチ。多分某業務用スーパーとかにありそう。以前コトリが買ってきました。必然夕方とかになりがちなお泊り会のお菓子タイムに食べる勇気はなくてしばらく置いてあったらしい。糖質と脂質の暴力。食えねえ。

 興味津々じゃないですかやだー。となりで盛ってたらわざとらしく咳払いするか狸寝入りするかしかないですよねそりゃあ。仕方ないね。密かにコトリも破滅に向かってみたわけなんですけど、残念それからぶりなんだ。

 第四話よ。絞り出した(直球)。しょう、せつ……?冷静になって考えてください。僕はどろどろ大学生百合短編とは書いていても小説とは一度も明文化していないんです。つまりそういうことです。こういう文章芸になんの反応もなくて密かに悲しい筆者がここに居ます、感想をください。くれ(乞食)。まあ多分誰もこれ読んでないって分かってんですけど。スマホ版でもPC版でも形になるように少しだけ頑張った。文字サイズ変えてる人はごめんなさい。そういう機能あるかちょっと知らないですけど、そこまではカバーできんですたい。執拗に消される親友の言葉。ところでなろうさんよりカクヨムさんの方がスマホ版だと横枠が狭いんですよ。はじめて知りました。

 回想。最後の文言は、違和感を大事にしてください。違和感ありますよね?大丈夫かな、伝わる?伝われ。わしゃ知らん。多分同級生から見たらなんでこいつら付き合ってないんだろうくらいに見えてた二人です。あの頃は幸せでしたね……。だれか高校生くらいの彼女たちでIFストーリー書いてくれよ……しいとサクノが付き合っちゃうような甘々なやつ……でもコトリが絡んでちょっとどろっとして、大学でノゾミとは出会ってまた別のどろ百合が発生するんだ……。

 夢に見るならあれでしょ。その確信どっから湧いてくるのん。

 筆者思うんですけど、「ふたりの匂いでいっぱいで」とかもセンシティブ表現になるんでしょうか。読者の想像力のせいです(責任転嫁)。ひっしゃなんのことかわかんないです。濡れたベッド?寝汗ですよ。

 怪奇寝転ぶ透明人間。昭和に低反発マットレス持って行ったやつかよッ(クソ下手ツッコミ)。

 寝起きドッキリ。ドッキリすぎる。

 二話との対比を散りばめてみた。どれだけ思い悩んでたって、大事なものは変わりないんですよ。人間だもの。悩んでいたって苦しんでいたって、嬉しいものは嬉しいんです。もちろん、嬉しいを上手く受け取れないことはたくさんありますけど。

 「いろんな感覚が少しだけ甘い」。多分ノゾミが感じた甘さとは違うもの。

 快い晴れ。快晴ってなくなったらしいですね。BGMでちょうど熱唱してたので。でも僕はその快い空のことを知っているんですよ。

 カップを置き損ねる私。正しい親友のありかたでは、だからないんでしょうね。もうこぼれているんだから、今更です。

 「こぼれた分はシミになってしまっていた」「きっと拭いても拭いてもどうにもならない」汚れ。正しくないからきっとそう。

 心は声を出すようにできてないというのは、誰の言葉かね。

 彼女の心を自分だけが味わえるというそれは、一生を共にする親友でいたいい彼女にとってはとっても幸せなんでしょうなぁと。

 「ため息といっしょに問いかけた」これは多分感嘆とかなのかな。

 語彙力。感情に限らず混ぜ込んだ分辞書とか引けば無限に出せるから、自分のなけなしの引き出しを漁って出てきた分だけ置いときました。もっと語彙力が欲しい。文章力もほしい。構成力もほしい。キャラを書きたい。ないないだらけでも書くのは楽しいです。みんなも書こう、百合作品!

 あえてのまったく同じ文章。決まったね。異論は認める聞き入れない。それでいいんだよ。


 なげえ(驚愕)。

 想像よりなお長かったですが、疲れたのでおしまいです。


 改めて拙著『親友と恋人がセックスしてるのをわたしだけが知らない』をご拝読いただきありがとうございました。

 読者の皆様の存在そのものに支えられ、反応に背を押されながらここまでやってきました。

 これにてどろどろ百合シリーズは四人分が終わったことになります。

 つまり二週目です嘘です。

 次回はまたしい視点でシリーズの締めくくりを迎えたいと思っています。

 ただ、まだタイトルも浮かんでいません。

 なんだかんだしいを書くのが一番楽しいので、今からワクワクしながら彼女たちの未来を妄想しようと思います。

 また降りてきたら皆様にも見せびらかしたいと思いますので、どうぞその時はよろしくお願いいたします。


 以上です。


 くしやき。

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