103配信 助手くんへの手紙

 


 尾田蒔黒百合は麻薬売買組織に恐れられている

 ソレは単体でありながら街1つを相手にできるという事実からなっている

 その代表とされる事件が4年前というだけで多くに知られていない事実は多数存在する、尾田蒔黒百合にとってみれば4年前の事件が不出来であったと思われるだろう

 なにせ証拠隠蔽ができないほどの状態にしてしまったのだから……


「皆さんはぁ麻薬について同お考えですかぁ?」


・いきなりですね

・コレ2回目の配信だよな

・うーん、日本じゃ見ないもの?

・海外の路地裏ってイメージ

・かっ●えびせん


「そうですねぇ、海外で売買されるのがほとんどだと考える人も多いでしょう。ですが麻薬はここ日本でも見られます、昨日私は事務所に顔を出したのですがぁ、その際にも1人いましたね」


・えっ!

・まじ?

・あっさっき布津くんの配信で聞いた

・沙英くんが言ってたな印象的だった

・たしか黒百合さんが助けてくれたって言ってたな


「そうですそうです、事務所による途中で男子学生が売人に絡まれていたのでちょちょいと助けたのですよ」


 事務所で話す機会があったので私の行動については深くは言わないよう口止めしといたので特効薬については知られていないでしょう

 あの特効薬は助手くんに口外しないよう言われているのですよぉ

「犯罪者になりたいんですか?」ってなんべんも言ってくるんです、耳にたこができてしまいますぅ


・ちょちょいって……

・たしかその後、沙英くんにお金渡したんだっけ?

・お金渡した理由言ってなかったな

・まさか賄賂?

・「これやるから私のことよく言えよ」的な?


「違いますよぉ、お金は……そうですねぇ、沙英さんの座り込んでいた地面に黄色のお水がしたたっていたので着替えを買うようにですぅ」


・黄色いお水……

・あっ…

・おしっこ?

・しー!

・言っちゃダメ!


「そうですよぉ、沙英さんがお漏らしをしてしまったことは言ってはいけないのですよ」


・言っちゃってる

・1度目かくして2度目隠さず

・人間の心が無いのか

・鬼畜

・沙英くん……


「沙英さんのお漏らしの話はさておきです、麻薬は使ってはいけませんよ。昨今の日本の売人は常識を知らない、だから沙英さんのような男子学生にまで声をかけてしまうのです。しかも質が悪いモノを売りつけようとして……」


・えっ学生にも

・海外だとどんな人が狙われるんだろ

・初見なんだけどどんな話してるの?

・麻薬ってまずなんぞ

・沙英くんリアル学生なんだ


「海外だと主に市民層に流通しますね、道を歩けばそこかしこで使用者がいますよ。麻薬の定義はググってください、私が主に治療をしているのは純正の麻薬で準麻薬、タバコやお酒は私の対象に入っていませんねぇ。沙英さんは学生服で事務所に来るくらいのまじめさんですね」


・市民層に流れる原因はなんでしょうか?

・ググってください。その通り

・てか沙英くん助けた時ってどうやって助けたの?

・助けたって口論的な?

・走って連れ出したとか?


「市民層に流れる原因は儲かるからですね。スラムの方はそもそも今日を生きるので精一杯なのでぇ流れるのは市民層なんですよぉ」


・なるへそ

・勉強になるなぁ

・雑学だぁ

・友達に雑学マウントできる!

・お答えいただき感謝です!


「沙英さんを助けたときは持っていた杖で鳩尾をついたんですよ、倒れてお腹を抱えていたので頭を殴打して立ち去りましたねぇ」


・えっぐ!

・ひっ

・生きてる?

・杖持ってるの?

・なぜ杖?


「あの威力だったら生きてるんじゃ無いですかね?杖はただの護身用ですよ」


 まぁあの後に特効薬(1)打ったので死んでいるでしょうがね

 杖に関しては護身用、うん間違ってはいませんね。仕込み杖なので調べられたら捕まってしまいますね


・もしかしてツヨツヨ?

・杖って棒術的な?

・誰かに習ったのかな?

・護身用に杖って

・もしかして殴打で人殺せ……


「杖は師の側にいるうちに勝手に学んでいましたぁ、とっても危険な場所ばかりだったので必要だったのですよぉ」


・勝手に覚える、まさか天才か?

・知的な方だと思ったあ武術かでもあったのですか!

・強キャラじゃん

・つまり初回のOPアニメの続編で杖の話も出てくるのかな?

・かっこよ


「OPアニメに関しては私はあまり知らされていないのでどうなるか分かりませんね、ただ打ち合わせで10時間くらい拘束されましたね」


・そんなに……

・「別世界」ヤベぇ

・他のライバーもそんなに聞かれてるのかなぁ?

・同期の配信は見た?

・きになる


「他の方の時間は聞いていないので分からないですねぇ、ソレと同期に関しては昨日はじめてその存在を知りました」


・え

・どゆこと?

・昨日?

・情報解禁1週間前だよ!?

・???


「マネージャーさんと打ち合わせをするのですが確認ミスが……猫の画像さえなければ認知はしていたはずですぅ。はい」


・確認ミス。つまりポン

・ポンだな!

・猫の画像?

・猫の話題で盛り上がったのかな?

・認知だけかよ!


「マネージャーさんから飼い猫や外で見つけた野良猫の写真を送られていて気が付けば猫の写真だらけに……私悪くありませんよねぇ?」


・それは…

・いったい何枚送られてきたんだ

・マネージャーのせいってわけね

・なーるへそ

・面白い人がいるんだなー


「困った困ったですよぉ。まぁ何かあればマネージャーさんの責任にできるので楽ではありますねぇ」


・あっ(イケない笑みだ)

・あっ……

・マネージャーさん今すぐ猫の画像をストップするんだ

・マネージャーさんが心配だよ

・生きろまねーじゃー


「ソレでは続いての話題にうつりましょうか。続いての話題ですがぁそろそろ助手くんが突撃してきそうなので嘘の連絡を入れようかと思うですがどのような内容にしようかと言ったモノですぅ」


・助手くん突撃!?

・って嘘の連絡とは!

・なぜ真の情報を渡さないのか!

・もう少し優しくしてあげなよ

・きちくぅ


「実はですねぇ、私のマネージャーさん助手くんに似てるんですよぉ。マネージャーさんに迷惑をかけるより助手くんで遊んだ方が楽しいかなっと思いまして……鬱憤晴らしに」


・逃げて!

・助手くん逃げるんだ

・俺が助けに行く!

・俺が先だ俺が助けに行く

・俺が助けられにいく!


「お手紙を書こうとお思いましてぇ、何語が良いと思いますぅ?」


・無難に英語

・スワヒリ語

・ヒエログリフ

・象形文字

・ウラル・ピクトグラム


「おやおやおや、私は考古学者ではありませんよぉ。ヒエログリフや象形文字、ウラル・ピクトグラムなんて知りませんよぉ」


・まぁ英語が1番じゃね?

・助手くんのために英語で

・アメリカだよね?なら英語で

・英語にしときなよ

・英語よな


「仕方がありませんね、まぁいまさら文字を覚えるのは面倒なので英語にしましょう。ソレではないようなのですが、どこにいると書きましょうか」


・南極!

・北極!

・宇宙!

・日本(ぼそっ)

・地球


「うーんなにか芸がありませんねぇ」


・別世界ってのはどう?

・ならパラレルワールド!

・君の世界とは異なる世界

・異世界

・どこか


「今の中ならパラレルワールドが1番良いですね。それにしましょう。本文はそうですねぇ……」


『ヤッホー君の先生だよぉ!

 元気にしてるかな?助手くんはまじめだから私のことをまだそこで待っているのだろう、そこで助手くんが私のもとにどうしても来たいと言うのなら私の居場所を教えてあげよう。ふっふっふ読み続けていると言うことはつまりは知りたいと言うことだね、良いだろうでは教えてあげよう。私は今「パラレルワールド」に来ているのだよ。定住するつもりだからそっちに戻る気は無いよ!まぁ私も鬼ではないからね部屋は開けておくよ。アトリエもあるから安心した前。あっそれからこっちにも君に似た子がいてねこっちはこっちで楽しくやっているよ。   君の尊敬に当たる先生より 』


「こんな感じかなぁ、どうだろう普通だったろぉ?」


・煽ってるぅ!

・あおりに煽ってて草

・アトリエってなんぞ?

・最後!

・www


「アトリエって言うのはまぁ簡単に言えば研究所だよぉ。助手くんは基本自室かアトリエに引きこもってるんだ。まぁ足としても使うけど……」


・でも郵便とかしたらどこから送られたかバレない?

・特定されて突撃されるな!

・どんな声なんだろ

・楽しみですね!

・先生って呼ばれてるんだね


「郵送はきちんと回りくどいやり方で送らせてもらうよ。内容を何個かに歯抜けの状態で送って全てそろえると読めるよう工夫してぇ、それぞれ別の住所から送るんだよぉ。ねっ!」


・うわ

・げっす

・ひでぇ

・鬼畜!

・鬼かよ!


「まぁ私からのいたずらだよ。これで助手くんは枕を涙で濡らすこともないだろう」


・怒りで目が乾きそうだね!

・助手くんとの話聞きたいなぁ

・いつかコラボしてほしいなぁ

・楽しみですね!

・いたずらがいたずらでないのだが


「助手くんの話はそうだね、いつになるか分からないが助手くんが私のもとにたどり着いたときにでもしようか」


・えー

・はーい

・まってます

・はやく見つけ出すんだ!

・助手くんはやくするんだ!


「あっそうだぁ、もしこの配信を見つけた各所のモノがいたらぁ私が私である名称を教えてあげよう私の別名だねぇ「狂気の調薬師」だよ。君たちが着けた名だ覚えているだろう?」


・んんん?

・なんの話?

・あっ聞いたことある最近の都市伝説ででてきた名称だ

・都市伝説?

・界隈で有名な人物だったのか……


「私はあまり気に入っていないのだけどねぇ。どこが狂気なんだろぉ?」


・もう十分鱗片は見えてます

・狂ってますね

・各所ってマフィアとかかな?

・これほどまでにファンタジーを現実世界で謳歌してるひと初めて見た

・なんかすげー


「まぁいいや、ソレでは助手くんに手紙を書くので今日はここまでぇ。おつかれぇ」


・おつー

・おつかれー

・おつー

・おつー

・おつかれー


――――――――――


 まずは三枚の紙を用意しまーす

 1枚目は大きめに穴を何個か開けます2枚目は1枚目を上に重ね1枚目の穴からまた穴を開け準備は完成でぇす

 三枚を重ね段差に気をつけ文字を書いていきますぅ

 最後にべつべつに封をして住所をばらばらに書き郵送でぇす

 反応が楽しみですねぇ


――――――――――


 尾田蒔黒百合の話でした!

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