101配信 怪しいものですが悪者ではないです

  


「現代魔術師はVTuberやります」です。VTuberものなので安心してください。

 前半は異世界モノに見えますが後半から巻き返すので見捨てないでください、お願いします。


――――――――――


 おや、ここはいったいどこでしょうか。

 目の前には着飾った金の豚が……貴族でしょうか、大広間で私を挟むよう二足で立っておりますねぇ。臭いです。それにしても人口密度が多い、気分が悪くなってくる。はぁ

 ん?私の足下を見てる者がおりますねぇ

 おや、変な紋様ですねぇ。これはまさかまさか異世界転移というヤツですか

 名前ももう忘れてしまった私の唯一の友達さん、貴女が望んだ世界はありましたよ

 

「おぉ!成功しましたぞ」


「これで隣国からの圧力を押しのけられる!」


「神よ!あぁ神よ!」


「落ち着かんか!王の御前だぞ」


 どうやら異世界転移であっているようですね。

 私はこの他者にすがるしか能の無い豚……豚に失礼ですね。1割の蟻に酷使されてしまうのでしょうか。

 まぁソレは嫌なので抵抗させてもらうのですが。

 私、武力が無いのですよねぇ。どうしましょうか


「――――ぃ、おい!聞いているのか!」


 どうやら私を呼んでいるようです、んーどうしましょうかねぇ。

 私の手持ちで即効性の高い薬は(1)だけですけどそれでも24時間かかりますし……うーん困った困った


「聞こえてないのか?おーい、おーい」


「やめんか、王の御前で品位に欠ける行為はよせ」


「すいません」


「これだから魔術師はすかんのだ」


 ほぉ、魔術というのがあるのですか。

 まぁ私を召喚したんですあるに決まってますか。

 賭に出てみますか、少し乗ってあげましょう。


「なぁほんとに聞こえてない、ですか?」


「だから、やめろと――――」


「聞こえておりますよ。すこし、記憶の整理をしていましたぁ」


「ほんと!よかったっぁ俺の魔術が誤作動したのかと思ったよぉ」


 ここで最悪のパターンを考えておきますか。

 最悪のパターンは魔術的な要因で縛り付けられること、これが1番やっかいですね。今のとこ心身ともに私の思い道理なので召喚と同時にそのような魔術はかけられていないのでしょう。

 あのニオイとあの症状ならまぁ対処できるでしょう。まぁできなくてもすぐに対処するので大丈夫ですね。


「異世界の者よ、そなたの名はなんと言う」


 玉座でしょうか、そこに座る60代前半でしょうかそのくらいの筋骨隆々の男性が話しかけてきます。はぁ常識がなっていませんね


「んー、そうですねぇ。では尾田蒔にしましょう。私は尾田蒔ですよ」


 もちろん偽名です、そもそも私に固定の名前は無いので適当に友達が好きと言っていたオダマキにしたのです。


「ソレは真の名か?」


 おや、疑り深いですねぇ。


「違いますけど、不都合でもありますかぁ?」


 この玉座の男あるいはソレをいさめる者が賢いならば私の警戒を気が付くでしょう「名前での魔術的縛りを拒んでいる」と。まぁこの世界にソレがあればの話ですが


「っ貴様、王を愚弄するか!」


 やはり馬鹿はいるのですねぇ。

 周りを見渡してみると意外にも多いことが分かります。やはり薬物はどの世界でも浸透しているのですねぇ。悲しいです


「よい、私が許す。オダマキ殿、混乱しているだろうが聞いてほしい―――――」


 簡単に要約しますとぉ

 戦争で負け続けている。兵が強くないのが原因だ。なにか打開策は無いかなぁ。そうだ異世界から強力な人材を呼んでみよう!(now)

 馬鹿ですねぇ、大いに馬鹿ばかですねぇ。この部屋にいる1割の蟻の資産全て取り上げ兵を育てればいいのに。

 自身の国をいじめられっ子に見立て話をしていてつまらなかったな。同情を誘っていたのだろうか?なめられたものですねぇ


「長ったらしいお話をどうもありがとうございます。そうですねぇ私を強力な人材と呼ぶのならソレは医者として強力なのでしょう」


 私は医者ですよ。嘘ではありません、まぁ医者の前に闇がつくのですがね。


「いや、ステータスを……」


「そうですねぇ、では私の力を少し見せてあげましょう。」


 おっ周りの1割の蟻たちは興味を持ってくれましたね。

 では協力してもらいましょうか。そして頃合いを見て逃げましょう

 私は腰に着けてるポシェットから小瓶を3本取り出します。

 小瓶1つに10個(1)がはいっています。

 いやぁ昨日完成して良かったですね。このニオイにあの症状まさに『アヘン』中毒者ですね。この部屋にいる1割の蟻が25、その中にキマッてない者が8人とは……笑えますねぇ


「少し協力が必要なのですが、よろしいですかぁ?」


 玉座の男に聞きます、1番上の立場に聞いた方が楽ですからね


「よい。」


 簡潔ですねぇ、この男は中毒者じゃないみたいですねぇ。

 かわいそうに


「では了承をえたので協力していただきます、皆様に」


 私が取り出した薬を1人1つずつ1割の蟻に渡していきます。もちろん玉座の男にも

 飲むように促します


「ソレは私が作り出した人間強化剤です、効果は24時間後に現れるのでソレまでお待ちください」


 もちろん嘘ですよ。私が差し出した薬は『アヘン』特効薬(1)です、効果は『アヘン』中毒者であれば24時間後に死亡するといった薬です。

 私の作り出した薬です。研究の副産物でまぁ役に立ってますね。『アヘン』以外にも地球上で確認されている麻薬ならまぁ特効薬を作れるので儲かりましたね

 製造方法はまたの機会にしましょう

 あっ、飲み込んでいない方が何名かおられるようですがぁ。口内ですでに成分が溶け込んでいるので心配はいりませんよ。

 今回はカプセルタイプでしたが注射の方が個人的には楽です。人数が多いのでこうなってしまいましたが、はぁ 


「少し、疲れてしまいましたのでぇ休ませてくれますかぁ?」


 これも嘘です。まぁ効果が出るまで私をどう見るか考えどころですよねぇ

 

「むっそうだったか。すまんな、いったん休息をとると良い。」


 メイドさんに連れられて豪華なお部屋につきましたぁ。気が休まりませんねぇ

 他人に与えられる休息は肌に合いません。

 しかし、この国は国として機能していないのでしょうか。

 まぁ私の知ったこったじゃありません

 とりあえず今後の目標でも決めましょうか。うーん


「――――おーい、聞こえてないのかー」


 またもこの方ですか。

 この方中毒者ではないのですよ、困った困った


――――――――――


・初配信でいきなりヤベーもん見せ付けてきたな

・すげー

・ダウナー系?

・途中からきたけどとにかくヤベーって事は分かった

・てかアバター可愛いな


「お集まりいただきありがとう。さて今回は自己紹介をしなければならないのだが、どうしたモノか準備をしていないのですぅ」


・やらかし

・はいやらかしてるー

・何してたんですか!

・OPすごかったよ

・とりあえず口頭でいいんじゃね?


「おぉ、口頭でもよろしいのですね。ではそうしましょうそうしましょう。私の名前は尾田蒔黒百合です。医者をやっています、主に麻薬の中毒性を研究していまぁす、どうぞよろしく」


・OPの心の声で特効薬とか言ってたな

・確か死んじゃうんだっけ

・ヤベーやつ?

・ヤベーやつ(確)

・今北


「私は悪者ではないですよぉただ、怪しい者ではありますが」


・ソレがイケない

・怪しい者=通報(通報はしていない)

・容赦なし(通報はしてない)

・てか「別世界」で初じゃね?最初っから飛ばしてる子

・V界のヤベーやつになれるよ!


「そうですねぇ、では詳しく話していきましょうか。私は中学からアメリカで暮らしておりました。私が住んでいた地域はまぁ治安が悪くすぐに誘拐されてしまいました。そこで両親とは決別ですね、誘拐され売り飛ばされた先が闇医者の元だったのです。私はそこで闇医者を師として仰ぐように言われそれに従いました。師と2人で暮らしてたくさんのことを学びました。学校にも通わされ飛び級ですぐに抜け出してきましたが、まぁソレはどうでも良いでしょう。師の目的は単純に自身の研究の後継者を見つけたかったからだそうです。私は一応医師免許も取り普通の医師としても働け師のような闇医者としての仕事もできるのです。師の研究は次世代の麻薬についてでした。私は天才なので全て理解して研究を完成させたのですがそのときにはすでに師は死んでしまいました。残念ですね、はぁ」


・ながっ!

・壮絶

・あ、ありえるのか?

・自分で天才って言っちゃったよ

・冷徹だな!


「まぁ情はないですね、まぁそんなこんなで今の私は師の遺産と研究の成果を使ってまた金儲け……人助けをしているのですよ」


・おい今金儲けって言ったぞ

・研究の成果使っちゃいかんだろ

・遺産っていくらー?

・ちゃんと人助けしてるの?

・研究の成果って公表しないの?


「そうですねぇ、遺産は数十億とだけ言っておきましょうか。研究の成果はきちんとした使い方をしていますよきちんと特効薬として使えます」


・ほんとにー?

・懐疑的な目を向けます

・ほんとー?

・嘘ついてない―?

・てか両親には会ってないの?


「本当ですよ、きちんと麻薬の中毒性を無くす効果にできましたので。まぁ作り方が道徳的でないと助手君がわめいていましたね。なのでまだ公表していないです。両親にはあっていませんよ名前も忘れてしまったのであっても分かりませんね」


・OPの1割の蟻って何?

・OPについて聞きたい

・異世界転移の話聞きたい

・やっぱりあれっ「事務所」から?

・低めでゆったりしてて良い声だな


「1割の蟻とはまぁググってください。自分で動いて調べれば分かりますよ」


・そりゃそうだな

・ggks

・結構有名な話だよな

・ちゃんと働けだな

・怠け者はいかん


「OPは事務所に用意してもらいましたね、まぁ異世界転移はしてませんがVとしての私は転移したみたいですね。まぁ似たことというか私の過去の体験を異世界チックにした話を作ったらしいですよ。チラッと覗いてきたのですが製作者さんはノリノリでしたねぇ」


・似た出来事?

・いったい何をしたんだい?

・ノリノリって……

・続編はいつ出るの?

・てか闇医者が事務所行ったのか…


「似た出来事って言っても師が死んだ後にその街を出る際ちょっとばかしマフィアを何個かつぶしてきただけですよぉ。物騒なことはなーんにもしてませんよぉ」


・ダウト

・はいダウト

・嘘だ!

・人狼ですね吊りましょう

・慈悲はない


「まぁついでに街にいた薬中も死んでしまいましたが。まぁソレは内緒です。シーですよ」


・内緒です。が可愛すぎるんだが!

・いや俺は聞いたね「シー」って言ってた!

・てか俺そのニュース知ってる

・ニューヨークのあの事件?

・4年前じゃね?


「まぁそんなこんなで今はVをやってます、師には悪いですね」


・そんなこんなを簡単に使いやがる

・おもしれー女

・師には悪いですね(わびるきなし)

・可愛いじゃん

・今いくつ?


「おや、私の年齢ですか?28ですよ」


・つまり成人してると

・ガチ恋して良いですか?

・おいまて助手君がいるって言っていたぞ

・まさか助手君と……

・絶望


「助手君は女の子だよ、可愛い部類に入るんじゃないかな」


・助手君をはやく出した前!

・助手君声出しまだですか?

・全裸待機しておいた方が良いよな!

・助手君デビューいつ?

・はやく!


「助手君はアメリカに置いてきたよ。なにも言っていないからまだ待っているんじゃないかな?」


・えっ?

・ひでー

・うわっ

・連絡とってあげて

・はやく連絡してあげて!


「助手君は……いい人だったよ」


・勝手に殺すな

・てか大丈夫なの治安悪い場所なんでしょ

・いつから放置してるの?

・よし俺が救いに行ってくる

・待っていてくれ俺のプリンセス!


「助手君は強いからね、まぁある程度は生き残れるはずだよ。3ヶ月くらい放置してるけどまだ大丈夫でしょう」


・助手君気づいて

・不憫

・かわいそうだよ

・連絡は来ないの?

・かわいそうすぎる


「連絡は来ないよ、私の研究の邪魔はしない子だからね」


・良い子だ

・良い子過ぎる

・ますますかわいそうだよ

・俺がそのこの保護者になる!

・譲ってくれ!


――――――――――

 

 はい新しいキャラです。リハビリ的に作りました

 前半は尾田蒔黒百合(おだまきくろゆり)のOPでした

 どうだろうか面白かったかな?

 手直しをはやく進めたいけど新しい話を投稿したいって気持ちもあるんだよね!


 コメント貰えると歓喜のあまり喜びの舞を踊ってしまいます!


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