95話 【学力テスト】我の子の学力はいかほどぞ【月夜輝夜/彼岸零】1

  


「れーいー、お主のマネージャーからお主に学力テストをせぬかと聞かれたぞえ」


 どうやらマネージャーが配信のネタをくれたようだ


「分かったやろう」


「範囲は小学生から高校3年までじゃと言っておる。大丈夫かえ?」


 輝夜おねーちゃんが心配して聞いてくる


「……事前に教材を読めるのならまぁ大丈夫だ」


「そうか!あいわかった」


 輝夜おねーちゃんがスマホを操作する


「教材は明日の朝にはとどくらしいゆえ、配信上で答えを書く形式でテストをするようマネージャーにいわれたぞ」


「ん、理解した」


「それでいつ、その配信をやるかだが」


「輝夜おねーちゃんが都合のつく時でいいぞ」


「なら明日じゃな!」


 ・


 ・


 ・


【学力テスト】我の子の学力はいかほどぞ【月夜輝夜/彼岸零】


――BGM――


・学力のほどはいかほどかのぉ

・比較で輝夜様もテストを受けてくれんかのぉ

・楽しみ


「我じゃ!皆よい子に待っておったかえ?」


・良い子にしておったぞ

・ほめてもいいぞぇ

・月の民はぶれないなぁ


「諸君、この配信を見ている諸君。待機ご苦労」


・はっ!

・もったいなきお言葉!

・零様!零様バンザーイ!


「うむ、コメントも盛り上がっているようじゃな」


「そうだな、いつも通りだな」


「ながくなりそうじゃから早速本題に入るぞぇ」


「ん、分かった」


・今日は雑談あんまりしないんだね

・自己紹介短いっすね

・まぁ長丁場になりそうだしな


「今回は零の学力テストということでの。配信しながら回答をこの共有メモに書いていってもらうぞ。まぁ今回は我と零が同居!しているから不正できんようになっておるそこんとこは安心せい。それでじゃ、今回の学力テストについてじゃが範囲は小学校から高校3年までじゃ。それから教科は国語、算数、理科、社会、英語、道徳じゃ。事前に勉強はしておったがそれも約半日低い点を取っても温かい目で見てやってくれ、我との約束だぞ」


・はーい

・説明助かる

・道徳も範囲なのか


「準備は良いか?」


「だいじょうぶだ」


「それでは国語からじゃ」


――漢字の問題です。次の漢字の読みをひらがなでカタカナを漢字で書いてください――


『月・奈落・境界・魔術・空虚 ヨル・ヒガン・ショゾク・マホウ・カイム』


・まぁ漢字は本読んでたら

・零ちゃんなら

・これできないヤツおるぅ?


『つき・ならく・きょうかい・まじゅつ・きうきょ 夜・彼岸・所属・魔法・皆無』


「これでどうだろうか?」


「さすがじゃな正解じゃ。どんどんゆくぞ」


・さすがっす

・空虚読めなかった…

・こっからが本番だな


――古典の問題です。性善説の内容を書け――


・この問題意地悪過ぎん?

・前段階で知ってないといけないじゃないですか

・運営君さぁ


『人間の本性は善である』


「正解じゃ。さすがは零じゃ!」


・なんの迷いもなくすらすらと

・簡潔明瞭だ

・さす零(ちゃん)!


――走れメロスで有名な作者の名前とその作者の代表作を答えよ――


・さっきから問題が

・き、きっと常識問題なんだよ(当社比)

・ぎり思い出せるかな


『太宰治 人間失格』


「これだったな。輝夜おねーちゃんの作品に名前が出てたから覚えていたよ」


「ういやつめ、もちろん正解じゃ」


 ・


 ・


 ・


――次の小説を読んで“A”の言葉を考え書け――


・小説によるんじゃ

・今んとこ全問正解してるし

・がんばれー


『       』


・筆が、止まった

・これ簡単な方じゃない?

・そうだな「僕は悪くない」的なこと書けば良いと思うけど


「どうした零?具合でも悪いかぇ?」


「……いや、分からなくてな」


「……そうか。わからんのか、なら空欄で提出するんじゃ」


「ん、わかった」


・国語20問めにして破れたか

・でも俺らよりは頭がよき

・零ちゃんはすげーと言うことじゃな


・・・・・・・・・


 本編100話いったらいったんストップして書き直しします。

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