91話 【初めての】ゲーム【彼岸零】2

  


「なぁ諸君。諸君らは最近なにか良いことはあったか?」


・境界内のてぇてぇが見れたこと

・カムこががてぇてぇんじゃ

・音坂が乙女になってるのをみてにやついてました


「私はな……」


・おっ、零ちゃんも何かあったんだな

・どんなコトが起きたんだろ

・あっ、またリスポーン


「私は、諸君らに出会えたことや境界に出会えたことが私の“人生”にとって良かったことなのだと思う。またこれから出会うだろう諸君らの仲間、同士が私の今後の“人生”の楽しみでもある」


・深いこと言うじゃねぇか

・感涙の涙が!

・お、俺もだ、俺も零ちゃんに出会えたコトが良いことなんだ!


「諸君らと出会えたことが私の力となり。諸君らの応援が私の促進力となる」


・おっ、弓を回避した

・ゲーム開始から2時間

・スケルトン強かったな


「ふぅ、強かったな。避けることも難しい強敵だった。さっきコメントにあったドラゴン、きっとあれはドラゴンの末裔達が人間に擬態し、そしてスケルトン化したドラゴン末裔村跡地だったんだろう」


・きっとそうですよ!(そんなのないけど)

・そうですね!(そんなのないけど)

・あれはドラゴンの末裔に違いないっすよ(そんなMOBいないけど)


「あの矢を避けた私ならもう怖い物はっ………」


・リスポーン

・またあのスケルトンが多い場所から

・スケルトンの先に見つけたのは洞窟……


「さぁ諸君次の話をしようか」


・現実逃避の話題振り

・まぁしゃあないよ

・零ちゃんには難しいゲームだもんね


「そうだな、諸君らは幽霊というモノを恐怖の対象にしていると聞いたが本当かね?」


・は、はい!

・恐怖の対象にしてるであります!

・怖いです!


「そうか、なぜ怖いと思うのだ?死した人間ではないか。」


・悪さとかしますし

・取り憑かれたりとか

・呪われたりとか


「ふむ、君たちに授業をしてやろう。そもそも幽霊というモノは“この世”に強い思い入れがある者が思念体となって“この世”に残った者のことをさす。ならばその強い思い入れとはなんなのか。それらはこういったものだ“探究心”“憎悪”“救済心”これら以外にもあるがまぁ代表的なものがこれらだ。そして“この世”に干渉して一般人に観測されやすいのが“憎悪”“救済心”だ。“憎悪”は諸君らが言っていた。取り憑く。呪い等のことだ。では“救済心”とはなんなのか“救済心”とは主にその思念体がその場にいるとその場にいる者達を自身が思った正義に進むよう洗脳していくことだ。これも言い方を変えれば悪であると私は思うのだがな、最後に“探究心”だこれは簡単だな、自身の研究も結果、自身の思い描いた統治がおこなわれているか観測しているだけのモノだまぁ無害だろう。だから諸君らが思っているほど幽霊というモノは恐怖にたり得ないのだ。それらよりも人間のほうがよっぽどであろう。物理的、精神的に他者を害し、自然を害す。なかなかにやっかいだと思うがな」


・わぁ、理解できなかった

・アーカイブで確認します

・この間スケルトンに3回キルされてる


「ふぅ、なかなかに難しいな。このドラゴンの末裔から逃げ切るゲームは」


・それマインなクラフトってゲームだよ

・スケルトンに負け続ける零ちゃん可愛い

・可愛すぎる


「れーいー。そろそろ眠る時間ぞぉー!」


・あっ、輝夜様だ

・これはおねーちゃんしてますね

・輝夜おねーちゃんですねぇ


「輝夜おねーちゃんに呼ばれたから今日はこれで終わろう。今度こそ倒す!」


・・・・・・・・・


作者「ドラゴンの末裔?」


彼岸零「あぁドラゴンの末裔だ」


作者「そっか、ドラゴンの末裔なんだ」


彼岸零「ドラゴンの末裔だ、それ以外考えられない」

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