89話 魔術禁止令
89話
「くちゅん」
頭がくらくらするな
魔術でこっそり治すこともできるのだが輝夜おねーちゃんがそれを許してくれないから頭痛もくしゃみも治せない……うぅ。
輝夜おねーちゃんが私に常識を教えるって思い出したように言い出して魔術禁止令が出されてしまったのが数日前のことだった
不調を感じ始めたのはその数日後、昨日のことである
・・・1日前・・・
魔術禁止令が出されてから私は今まで使っていた意識的魔術を全て解除し生活をするようになった
主に使っていたのは身体強化魔術だ。単に筋肉の補助だけではない、内蔵の強化や免疫の強化等も身体強化に含まれるのだそれらを全て解除してしまい私は絶賛体調不良中なのだ
喉が痛い、身体が悲鳴をあげている、身体の末端の感覚が薄い、思考速度がおそい、呂律も回らない………。あとねむい
「れい、食欲はあるかぇ?」
輝夜おねーちゃんだ、声が出せないので頭を少し揺らして「ない」とこたえる
「そうかぁ、とにかくゆっくり休むのじゃ。ゆっくり休んで身体が元気になるのを待つのじゃ。良いな、我が側にいてやる故さびしがるひつようもないからのぉ。病気の時は特に人が恋しいからな」
布団から腕をゆっくりと動かして輝夜おねーちゃんの手を握る
「ういやつよのぉ。よし寝られるまで我の昔話を聞かせてやろう、そうじゃな。あれは我がまだ4歳の頃じゃった当時の我はまだまだ歴史に疎くてのぉまだ将軍という言葉すらしらなんだ。じゃがな、客がおらなんだ時にこっそりロビーのテレビを見ておったらちょうど「暴れん坊将軍」が放送されておっての、それを見てから我はすっかり日本史が好きになってしまったのじゃ。まぁそのおかげで今こうして稼げるようになったのじゃ。あの出会いがなければ我は作家をしてなかったやもしれん、作家になっていたとしてもうまく軌道に乗っていなかったやもしれんな。」
それからいくつか話をしてくれた。気が付いたら掴んでいた手を離していて目が覚めたら朝になっていた。
・・・ ・・・
昨日よりは体調が良くなっている。
まぁ動く分には大丈夫だろう
輝夜おねーちゃんが隣で寝ているのでその寝顔をじっと見ている
じーーーー
整った顔立ち。つややかな黒髪。潤った肌。
あぁ輝夜おねーちゃんはかわいいな
・・・・・・・・・
ごめんなさい!書き直しって言うか全く別物にしたよ!ほんとにごめんなさい!
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