80話 2ヶ月間で見つけたこと!
私が輝夜に引き取られてから約二ヶ月がたった
その間精神の安定をはかっていたがようやく自身の状態を一部理解した
本来の私『0番』であった頃は魔力と記憶力があった、魔力は世界そのものを作ることができるほどの魔力といえば良いだろうか。そして記憶力とは全ての感覚で覚えたモノ全てを自我が芽生えたあの時から全て覚えている、いや。覚えていたそれほどまでの魔力と記憶力があった。
だがそれらが失われた
魔力の方はすぐに確認が取れていた
というのも魔力によってつないでいた「パス」が途切れたのだ。この「パス」は私たちと抑止力を結ぶモノだそれが途切れた、つまり魔力が失われたといえる
記憶力の方はすぐには分からなかった
この前やっと気がついた、いや輝夜おねーちゃんに気がつかされた。「お主が作った魔術人形は今どうなっておるのじゃ?」と言われてその処遇について覚えていなかったと気が付いたそこで記憶力がなくなっていることがわかった
それらを失ったからこそ気が付けることもあった
人間とは都合が良いもので自身の見える景色が新鮮であればあるほど色鮮やかに見えるモノだ、だからこそ言えるこの景色は今まで見たことのなかった色彩であると
私は気が付いたがとたんにこの世界に生きる1人の人間であると認識ができるようになれたのだ。今まではただ人類を守るための存在、概念に過ぎなかった。それは人の形をしたなにかだったのだろう。人の形をして人と同じ言葉を使う、ただの模倣とも言える。それが今や考え悩み記憶をひっくり返し行動するまさに人間らしいではないか
人類を守るための概念は1人の人間に変わったのだ
『感動』この言葉につきるな
強く心が揺らいだ瞬間だ。なぜあの時、気がつくことができなかったのか
「分からない」なんて良い響きなのだろうか、人間はこうして悩み考えるのだな
分からないから人間なんだ
「―――とるのか?寝ておるのか~?」
輝夜おねーちゃんの声だ。
「起きているよ。おねーちゃん」
「なんじゃ起きておったか。返事がなかったから寝て居るかと思ったぞよ」
「少し考え事をしていたんだ」
「ほぉ、お主も成長したんじゃな」
感慨にふける輝夜
「して、どんなことを考えていたのじゃ?」
「私は人間になれたんだな、って」
「お主自分もは卑屈になりすぎているんじゃよ」
「卑屈か。」
「うむ、お主はもっと大胆に行動するべきじゃな」
「善処しよう」
・・・・・・・・・
作者「眠い!」
ネム「寝てくれ場の」
作者「おやすむー」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます