67話 お金は全て推しのために使うっす!だから今回は歩きで現地に行くっすよ!

  


 今回はあのキャラ!


・・・魔術師マージ・・・


 零ちゃんが旅行に行くと聞いて急いで準備をして自分は後を追いましたっす

 お金は全額スパチャに回すために使わないっす

 運転もできないんで自動車類もなしっす

 つまり走るしかないんすよ!

 まぁ自分は持久力があるんで2日目には到着すると思うっす


「ふぅ、この服装ほんとに動きにくいっすね」


 自分が今身に着けているのは魔術師として優秀である者の中でもさらに優秀な者に与えられるローブっす。一応効果が付与されてるらしいんすけどまぁなくても変わりないっすね

 このローブ着けてないと先生がうるさいんすよね

 てなわけで捨てるわけにもいかないし置いておくわけにもいかないしで身にまとってるんすけど。これ着てると目立っちゃうんすよね認識阻害とか使ってないとほんとに目立っちゃうんで常時魔力が減ってるんすよ。はぁ疲れる


―――2時間後―――


 山の中を一直線で走ってるんすけど聞き覚えのある声がしたっすね

 誰だったかな?

 うーん、………わかんないっすね!

 時間もないし走るとしますか


「――アイツ見つけたらマジでしばく!!!」


 叫び声が山の中を木霊するがマージの耳には届かない

 頭の中は魔法使い――零で埋め尽くされているからだ

 

―――さらに3時間後―――

 

 ふぅそろそろっすね?

 結構な距離でしたっすね、まぁ先生に追いかけ回されたときよりはまだだいぶ軽い道のりでしたっすね

 ん!?

 なんすかこの魔力、えげつないっすよ

 隠す気がないのかそれとも隠せなかったのかわかんないっすけどこの魔力は1人でなせる量の魔力ではないっす!でもこの魔力のまとまりてきに1人で作った魔力っすねこのくらいの感知はそこいらの3流魔術師でも分かるんじゃないっすかね

 推測するにこの方角からして零ちゃんがやったと思うんす!

 でもこの前確認した魔力と違うんすよね

 例えるならこの前零ちゃんを初めて見つけたときの魔力をキャラメルの匂いだとすると今回のはチョコレートの匂いなんすよ

 んー、わかんないっすね。

 とりあえず確認にいきますっすか


 あー、これあれっすね零ちゃんさんのお師匠様っす、多分

 観測できないのにそこにいるみたいな感じの人っすね。自分でも何言ってるかわかんないんすけど。まぁそんなとこっす

 なんかそんな感じがするっす、てかその人からばれましたっすね

 あっ、消えましたっすね。

 これは魔法使い様っすよ、自分ら魔術師にはできない芸当っすから。しかも観測もできないっすねこれは確定っすね。あの人は零ちゃんのお師匠っす


 零ちゃんの様子は……わかんねぇっす。だが無表情がたままんないっすね!

 このままここで観察を続けやしょう。

 山の中だったら観察してても動物だと思ってくれるかもしれないんで。


・・・・・・・・・


 魔術師マージでした


 おやすみ

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