65話 ぬいぐるみ?いいえ抱き枕です
65話
さぁプレゼント開封だ!
・・・ネム・・・
ねむぃ……の。
布団をはぎ取られて寒いの
他の布団はもう片付けてあるから寝れないの……
……あっ!座布団をまくらにすればいいの!
……?昨日はあったのにどこにも見当たらないの。おかしいの!
「お探しのもんはこれかぇ?」
輝夜が座布団を一枚持ってネムに見いてくるの
うなずいて手を伸ばしてみるの
「それほしいの!」
ちっともくれる気配が無いの、こういうときは奪い取るしか無いの!!!
両足をそろえて屈伸の要領で曲げて伸ばして飛ぶの!
わざとでは無いの、ただ軌道が輝夜のお腹を定めているだけなの、戦利品はキッチリともらっていくの!
?。おかしいの、ネムの頭突きはどこにも当たっていないの。
横から腕で抱えられてる?誰うでなの?
「ネ、ネムちゃん。きっと返り討ちにされちゃうよ」
紅鬼だったの
小さな声だけど伝わりやすい声なの。眠くなってきたの……
「スピースピーZzz」
ネムが紅鬼の腕で寝始める
しかしその眠りはすぐに起こされてしまう
「今やっと起きたばっかりじゃろ!ほれ起きぬか!」
輝夜がネムの頭をスパーンと叩く
「うっ痛いの」
「ほれ、お主も零にプレゼント用意しておったじゃろ?皆渡し終えたから渡し終えていないのはお主だけじゃぞ」
ぬ、ほんとなの!
零の方を見ればプレゼントを抱えてポカーンとしている
「ネムもわたすのー!」
壁の近くに宿の人が持ってきてくれたのだろう先に置くっておいたプレゼントを零の下まで持って行く
「零、これネムからのプレゼントなの!」
ネムが渡したプレゼントをポカーンとした零が受け取る
「見てものなの!」
ネムは自身があるの、零なら喜んでくれるの!
きっとこのメンバーの中で1番喜んで貰えるモノなの!
他のメンバーがあげたプレゼントの反応を見てないけどきっと1番の反応なの!
零がプレゼントのはいった袋を開ける
「これは、ぬいぐるみか?」
ふっふっふ、どうやら知らないようなの!
ネムがプレゼントしたのは『抱き枕』なの
「ノンノンノン、それは『抱き枕』なの!」
零が?と言った表情をつくる
「それに抱きついて寝ると寝やすいの!」
「ふむ、あ、ありがとう」
零が少し照れながらお礼を言う
「きちんとお礼が言えてえらいのぉ」
輝夜が優しい目をしながら零の頭を撫でる
零は少し目を細め気持ちよさそうにする
するとそこで零の纏う雰囲気がかわるの
「4番どうだった」
虚を見ながらそう口にするの
すると虚から女の子が現れたの
「ヤツは最低でも3年は目覚めませんっすね。」
「ん、分かった。他の情報はなにかあるか?」
「そうっすね、ヤツにがらみとは言えないんすけど自分の生前暮らしてた森でなにやら不穏な事件が起きてるらしいっすね」
「そうか。こっちからもアプローチしてみるか」
そう言うと零は手のひらを爪でひっかくすると手のひらから血が出てくる
そこからたくさんの血が浮かび上がり球体を作り出す
大きな球体になり鷹の形を作る
「これを飛ばすとする。4番これに視点着けておけそっから観測できるだろ」
「うっす。」
・・・・・・・・・
ポカーン
おやすみ
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