61話 旅行の目的

  


「本日の振り返り配信終わりましたー」


 鏡乃アリスが部屋に入りながらそういう

 それに続いて3人もはいってくる


「お疲れ様、今日も美しい声だったよ」


 音坂がいつもの調子で甘い声をさそうようささやくが


「……零さんは寝てしまわれましたか。ってネムさんがなにげに零さんの隣に!グググ」


「はぁ~眠いわぁ~」


「オイラはまだ眠くないぞ!

 

「あらー、コトちゃんがスルーされてるわ。ほらこっち来なさい慰めてあげるから」


 このような反応をされている

 音坂はグッとなにかを耐えるように踏ん張る


「カムパネルラ君その誘いを人は悪魔のささやきというのだよ、そんなことを言われてしまったら私は君に泣きついてしまう」


「いいのよ、泣きついても」


「うっ。(私が求めていたのとは違う……)」


「ほらー」


「ま、またの機会にさせてもらおう」


「そうなの?いつでも泣きついていいからね?」


「あ、あぁ」


 少し赤くなった顔をそらす音坂であった

 皆が就寝準備を終わらせたところで輝夜が声をかける


「お主らちょいとよいか?」


「どうかしたのです?」


・・・輝夜・・・


 今回の旅行を計画した理由はメンバーの仲を深めるためというモノであるとマネージャーが言っていたのぉ

 そしてその計画に後足しとして零の誕生日も祝ってしまおうっとなったのだ

 メンバーには誕生日プレゼントを持参するよう言ってあるので明日の朝零が起きたときに気づけるよう枕元に置いておいた方がいいのではと我は思ったのだ


「―――というのはどうじゃろう?」


 我が枕元にプレゼントを置かないか、と言うとすぐに反応がくる


「う、うん。いいと思う」


「そうねぇ朝一番から幸せなことがあったらその日一日嬉しくなるものね」


「私もそれに賛成だね、零君の嬉しそうな声で起きるのもいいものだね」


「オイラ友達にプレゼント渡すのはじめてだからすこし不安だぞ」


 紅鬼、カムパネルラ、音坂、金色が順にそういう

 

 アカネとアリスはすでに行動を移し終えていたようで零の布団の横にプレゼントを置いていた。そう布団と布団の間に


「ん?どうかしましたか?」


「お主らなぜそこにおいておるんじゃ?」


「ベルリンの壁を作ろうかと思ったです」


 アカネがそういう

 こやつ零とネムが隣で寝ているからせめてもの妨害でプレゼントの壁を作ろうとしておるな

 とそこで身じろぎをしたネムが2人の作ったプレゼントの壁を蹴っ飛ばす


「あっ………」


「あわわわです」


 2人が呆けている間に他の者も枕元にプレゼントを置いていく


「ほれお主らも置き直しておきぃ。また蹴っ飛ばされるぞぉ」


 呆けていた2人が目を覚まし枕元に置き直すのだった


「それじゃ電気消すわね」


 カムパネルラがそう言って電気を消すのだった


・・・・・・・・・


 旅行編20話超えてる!!!


 おやすみぃ

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