幕間 マフィア口調の妖精

 


 私の名前は田中桃子、花の女子中学生!

 今日はつい寝坊しちゃって学校に遅刻しそうなの!

 あっ、走ってたらなにかにぶつかっちゃった!


「なんだろこれ、ぬいぐるみかな?」


 手にとってマジマジとみてみる

 なんのぬいぐるみだろう?うーん……わかんない!

 私がマジマジと見ていると・・・


「おうおうおう、ねーちゃん何やってくれてんや。ワイ怪我してもうたわ、慰謝料はらってもらわんとかなわへんなぁ」


 しゃべったーーーーーーー!!!


「なんやねーちゃん。そんなたまげたみたいな顔しはって、まぁいいわ慰謝料分かるか?慰謝料はらってもらわんとかえさへんで!」


 ぬいぐるみが喋ってる!何これすっごい!


「えー!これどうやって話してるの?ていうかどうやって飛んでるの?」


「ねーちゃん人のじーっと見続けるのはあまりにも不躾ってもんや無いかアイドルや芸人さんならまだしもワイはただの妖精さんやで?ただの妖精さんをじーっと見続けるンはどうかと思うでほんまに!」


 わわわ!すっごい高い声で怖いこと言ってるよ。

 最近のロボットってすごいなぁ


「おーい、ねーちゃん聞いちょるか?おーい、おーい。」


 むむむ、ロボットなのかメカなのか甲乙つけがたいと思うんだけど私はやっぱりロボットって言いたいかな、メカって言っちゃうとこうごつごつした感じのイメージなんだよね。でもでもメカって言う意見も捨てきれないって言うか例えば悪の科学者が「ついに完成したぞ!これが最新型メカだ!」って言ってたら納得なんだよな~。どっちなんだろ


「おーい、おーい。ダメりゃこりゃ」


 ―――――はっ、今何時だろ!遅刻しちゃったかな?ととにかく急がなきゃ!!!


「ロボットさんごめんね私急いでるから!」


「まえまてまて、ねーちゃんいそいどるんやろ?慰謝料の件は今回だけは許し足るわ、やからちょいとまってぇな。魔法のゲート作ったるからな、な?後生や!頼む!」


 ロボットが私の前で小さな腕を広げてそう言い出す

 うーんやっぱりロボットかな!


「ちょいとこの用紙に名前書くだけなんや、そしたらゲート開いたる。ほれここや」


 ロボットがどこから出したあのか分からない用紙とペンを差し出してくる

 私はそれを受け取った。おばあちゃんが言ってたんだ「困ってる人がいたら助けてあげなさいお前は優しい子なんだから」それを思い出し用紙に名前を書く

 おばあちゃんは困ってる人って言ってたけど困ってるロボも助けても褒めてくれるかな?


 と私が考え事をしながら記入を済ませると突然視界が前が真っ白に包まれる

 目を開けることがかなわないほどの光力私でも耐えられないね!

 光が落ち着いて目を開けるとロボットが私をみて驚愕の表情をあらわにしている。

 ぬいぐるみみたいなのに表情筋があるんだな~


「逸材や!逸材がおった!これはワシ出世できるんちゃいまっか?」


「それじゃ私急ぐから!」 


 走り出そうと持ったらストップがかかる


「ゲート作ったるからここからいきぃ。著名のお礼や」


 振り返るとそこには黒い楕円型の何かがあった


・・・・・・・・・


 本編登場人物より先に本名が出てきた人物


 おやすみぃ

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