52話 夢の中

  

 

 シャワーエリアにやってきたのは零のマネージャーである真似だ。

 話を聞いていのか会話にはいってくる


「輝夜さんは考えすぎなんですよ。そして零さんは言葉が足りなさすぎです、まず過去のことをどう思っていたのか主観を交えて話してその後で今の現状にどう思っているか伝えないと聞いている相手が今の輝夜さんのような顔になっちゃいますよ」


 真似はプラスチックの椅子に座り髪を洗い出す

 輝夜はそれを聞いて零の方をに顔を向ける


「そうだな、今後改善するとしよう。幼少の頃の感情は不安定だったが今は楽しいよ。感動の連鎖ばかりだ、あいつらにもこの世界の娯楽を見せてやりたいと思えるくらいに」


 温かい温水にあてられたからなのかそれとも気持ちの表れか零の顔は少し赤みがかっている

 

 しかし事態は一変する

 

 零が急に近くに座っていた輝夜に全身を預けたのだ

 意識が飛んだ状態である。


「な、なんじゃ!零、どうしたんじゃ!?」


 急のことで驚く輝夜、気絶だろうと言うことで脱衣所に連れて行く

 呼吸はしているコトを確認し体制を整える

 

・・・   ・・・ 


 それは急にやってきた。勘が鈍っていたのか感じることができなかった

 殺気は無い、相手が「何」か分からない

 人間なのか、それ以外なのか

 周りは黒一色自身が立っているのか浮いているのかすら分からない

 魔力による感知にも何も引っかからない

 根源には……前回の戦いで接続がたたれている

 

「ねぇ、貴女は悪い人?」


 わたしと同じくらいか少し上くらいの少女が目の前に現れた

 金髪五分分けの腰まで届く細い髪、青い目でわたしを注視する

 魔力が感じられなかったのに目の前に現れた瞬間膨大な魔力を感じさせられている

 

「ねぇ、聞いてる?」


 少女がもう一度聞いてくる、魔力は感じるが敵意は今のところ感じられない


「……そうだな、わたしは悪い人かもしれんし悪くない人かもしれん」


 少女は嬉々として次の質問をする


「それじゃあ次の質問!貴女は猫はお好き?」


 少女の質問の意図が分からない、しかし嘘をつくのは得策では無いだろう


「最近猫を見る機会があった、少し心穏やかになったな」


 肯定を意味することを言った


「じゃあ次は……!神様は信じていらっしゃる?」


「深く考えずに答えるならいると言う、深く考えればそれはいないと答えよう。神というのが人間になしえない現象をおこなうことができる生物をさすのならそれをわたしは神とは思わない、よっていないと言うだろう」


 つまりは外からやってくるモノは生物でありそれらはわたしにとっては神では無いと言うことだ


「ふむふむ、ありがとう」


 少女は裾から銀色の鍵を取り出す

 それをわたしの方に見せるように持つ

 

「ねぇ貴女は1人だけ貴女の世界に返してあげるって言ったら誰を帰してほしい?」


 少女はわたしを知っているのだろうか、いや知っていなければこんなことを聞かないだろう。

 であるのならば正直に答えるしか無いだろう、ここで答えるのが得策だとわたしの感が言っている


「そうだな、4番だな」


 4番――索敵、隠密に優れ千里眼を所持している過去の抑止力である。狩人のように獲物を観察して静かに動く。索敵は一点集中すれば遙か彼方の銀河の動きすらも見ることができると言う。抑止力のなかで1番の苦労人でもある


「4番さんね、分かったわ!それじゃまた会いましょ、貴女のコト見てるから」


 そこで夢から覚める


・・・・・・・・・ 


 夢の中の少女はいったい誰なんだろう?


 評価お願いします。


 おやすみ―

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