51話 シャワーと零の過去
サウナを出た零は輝夜の下に行く
習慣なのか輝夜に洗ってもらおうと近づくのだ
「どうしたんじゃ。寂しくなったのかぇ?」
冗談気味に輝夜がたずねてくる
零は首を横に振りシャワーの方を指さす
零が言いたいことを理解した輝夜と紅鬼
紅鬼は顔を赤らめ輝夜は立ち上がる
「あい分かった、ゆくとするか。紅鬼すまぬなまた語ろうなぁ」
「あっ、はい」
と言うわけで現在輝夜に全身くまなく零は洗われている
いつもより丁寧に洗われているのだろう、そこ声がかかる
「のぉ零、お主の親は今なにをやっておるのじゃ?」
今まで一緒に一ヶ月くらい暮らしててきて触れてこなかった話題だ
輝夜は先ほど自身の母にあい話をしていたそこから気の緩みか普段なら聞かないことを聞いてしまったのだろう
零はそれに答える
「わたしが2歳の頃に2人とも死んだよ。まぁ生きていくうえで支障は無かったな」
零の淡泊な答えに輝夜が質問を投げる
「やけに淡泊じゃのぉ、それに支障が無いというても普段と違う生活になるんじゃから両親がいのうなったら支障が出てくるじゃろう」
零は少し間を置いて語り出す
「まれる前から過去の抑止力はわたしの未熟な精神にはいってきていた。そのためわたしの自我が生まれたのは生まれる前からだ。そして生まれる前から教育を受けていた「人類のために戦う知識」を。その中には人類というものも学習内容に含まれていた、だからこそ自身の生まれに期待もしたし成長も楽しみにしていた。だが結果は望まれない生まれでそれだけに足らず不気味な赤子と思われたのだろう、わたしをぞんざいに扱われた、タバコを押しつけられ意味も無く殴られ蹴られる。しかしコトは変わった、わたしが2歳になってすぐに肺炎をこじらせ死んだ2人ともな」
シャワーの音がはっきりと聞こえる
耳を澄ませばジャボジャボとお湯が湯船に流れる音が聞こえる
「……あ、あ、す。すまぬ言葉がでなんだ」
あたふたと言葉を探す輝夜
フッと零は笑い付け足す
「そんなに気にしなくてもいい、わたしとしては都合が良かったんだ。あの2人は社会不適合者だ、世の中にいなくても差し支えの無い存在だからいらないとわたしは判断していただから気兼ねなくその死体を使えた」
ゴクリと生唾を飲み込む音が聞こえる
「わたしは2人の肉体を魔術によって他のモノに変質させた。そしてできあがったのがわたしのいや、私たちと称した方が適切だろう。……私たちの最初の魔法「輪廻転生」だ」
自身の功績を雄弁に語るその姿は美い、誰もがそう評すると思われるほどに
「……輪廻転生。」
復唱する輝夜
「あぁ輪廻転生だ。わたしの精神にいた過去の者達を死体を使って受肉させ活動できるようにいろいろいじったモノだな」
会話が途切れてしまう
なにを言ったらいいのかわっからない輝夜はただ零の目を見ることしかできない
そこにやってきたのは・・・
・・・・・・・・・
いったいだれがやってきたのか、次回に期待!
零の過去話かいてなかったよね?
おやすみ!
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