47話 かわいそうな紅鬼

  47話 


 紅鬼は悩んでいた、この意気地なしの音坂と気が付いているのにあえて自分からはそのことに触れないカムパネルラの間にいることに悩みを感じていた

 なぜわたしを挟むのだ。と


 メンバーが一度部屋に入ってから少し自由時間となり音坂に声をかけられ今に至る

 

「紅鬼君、よければ一緒に温泉に入りに行かないか?同期同士仲良くしようじゃ無いか」


 音坂がいつもの調子で話しかける


「え、あ、うん。お、お邪魔じゃなければ……」


 紅鬼は乙坂の誘いを断ることができず同行することに、そこへカムパネルラが現れる


「あら、温泉に行くの?わたしも一緒に行ってもいいかしら」


 少しわざとらしく話しかけてくるカムパネルラに音坂がギギギと音が聞こえそうな首の振り方をして振り返る

 

「あ、あぁいいとも。可憐で美しいお嬢様を2人も連れて行けるなんてわたしはなんて幸福なんだろうか」


 音坂は一度は調子を崩したがカバーするように振る舞うさながら演劇の即興劇で想定していなかった出来事が起きてしまったときのようであった

 

「震えているのかい?緊張しているように見えるよ、僕の手を取って人の体温は心を落ち着けられるんだ。ほら音坂くん」


 おそるおそる音坂がおカムパネルラの手を取るがボンッと顔が赤くなる

 カムパネルラはその容姿とギャップのある行動をとる、普段のしゃべり方と異なりまるで宮沢賢治の作品に出てくるカムパネルラのように友達思いな博識人のようにふるまう 


「あ、あう///そ、その……カッコイイ」


 音坂とカムパネルラの空間を前にして紅鬼は……「これで、付き合ってないって……音坂のへたれ」と呟いてしまう

 


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 場所は変わり旅館内の温泉に移動した3人


「はふぅ、とろける……。」


 紅鬼はやっと離れられると思いその考えと温泉が合わさってとろけだす

 しかし紅鬼に平穏はやってこない、なぜならばへたれがそれを許さなかったからだ


「こ、紅鬼君そ、そんなに離れてしまったら寂しいでは無いか(わたしの防壁が……)」


 近寄ってくる音坂にうんざりしてくる紅鬼

 温泉という気の休まる場所でどうして気が滅入る思いをしなければならないのだと思う

 音坂につられてカムパネルラもやってくる、どうしてこの広い温泉で3人近寄らなければならないのだと紅鬼は思い悩む、思いが思い塗りつぶされていく紅鬼であった


「コトちゃん、紅鬼ちゃんに迷惑かけちゃメッよ」


 カムパネルラが音坂に注意をしてくれる。

 救いの女神に感謝してまた離れる紅鬼、それを見る音坂は哀愁漂っていた


「コトちゃん。わたしのこと避けてる?もしそうなら悲しいなぁ」


 訳知り顔で悲しがってもいないカムパネルラが言う

 少し慌てて音坂が答える


「い、いや違うんだ!ただその、決心が……。」


 そこで止まるな、いつもの調子はどうした!と紅鬼が思うも、カムパネルラが話を進める


「コトちゃんが決心してくれないとわたし他の人のとこ行っちゃうかもよ~」


 こんなにもヒントを渡されているのに音坂は踏ん切りがついていない。

 そしてそれを楽しむカムパネルラはたちが悪いものだと紅鬼は思う



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 ・


 踏ん切りのつかないまま数十分湯に入っていると第二陣がはいってくる


・・・・・・・・・・


 はぁなぜ付き合っていないのか?


 ここまで呼んでくれている優しい読者様もし良ければコメントで「やい、へたれ!」「たちが悪いぞカムパネルラ!」「かわいそうな紅鬼」と書いてくれ!


 あと、キャラクター指定してくれたらそのキャラがコメント返すぞ!


 ぞれじゃおやすみ!

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