45話 零の事で頭がいっぱいなあの2人
45話
お土産売り場には2人、2人の間にはバチバチと聞こえるかのような雰囲気が見て取れる
「そろそろどちらが上か決めるのです!」
森アカネがもう1人の人物をしっかりと見据え言う
「分かりました相手になりましょう。まぁ結果は見えているのですがね」
鏡乃アリスは森アカネを挑発する
「ふん、今のうちにほざいておくがいいです。零のことを一番理解しているのはわたしなのです」
この2人はもともとこんなに険悪な雰囲気をたたきつけるような仲では無かった。たまにコラボをしてリスナーから「てぇてぇ」「境界の明るい面」と表されるくらいには言い関係を築いていた。しかし零とであってから2人の関係は変わった、ライバルへと。
「それでは、勝負!」
場所はお土産売り場、2泊3日の貸し切り旅館だそして本日は旅館についてすぐの初日。お土産を買うにははやすぎるのだ
「どちらが零の喜ぶモノを買えるかなのです!」
2人の頭なの中は零でいっぱいいっぱいだった
・
・
・
お土産売り場の中に入った森アカネは早速小物エリアに移動した
この旅館のお土産売り場は広く結構な品物が売っているので品物を選ぶのに苦労しそうだと森アカネは思う
「このキーホルダー可愛ぃ、零とおそろいにしたら……///ってダメダメわたしは境界の良心(※自称)なのです!零の必要になるモノ選ばないとなのです。うーん悩むなぁです」
森アカネは口ではそう言いながらその手に先ほど「可愛ぃ」と言ったキーホルダーが2つ握られていた
鏡乃アリスはこの戦いに絶対的な自信があった、その理由それは……
「アカネさんは気づいていない、この戦いわたしの方が有利なんですよ。ねっ」
『おう、そうだな。わたしらは2人で1人だからな、相談もし放題この勝負勝ったな』
アリスとリデルこの2人は「解離性同一性障害」いわゆる二重人格というモノで共存している。
このお土産選びにおいてどちらか冷静であれば零に喜ばれるモノを選ぶことができるのだ
森アカネは次に布モノエリアに来ていた
「タオルとかハンカチとかなら使いやすいかもです?それともこっちのぬいぐるみとかの方がいいですかね?」
ご当地キャラのプリントされたハンカチ類とご当地キャラ(旅館版)の巨大ぬいぐるみを交互に見る森アカネ、普段なら迷わずハンカチ類を即選ぶだろうが今日はうまく決めることができなかった。
テンションが上がっていたのだ
アリスとリデルは真っ先にお菓子エリアへと行き大きめの箱を何個か手に持ち会計に進むのだった
「昔本で読んでいて助かりましたね。温泉って結構体力消費するとはとうてい思えませんものね」
『アリスが読書家で良かったぜ、わたしはどうも活字を読むとゾワッとして読む気になれねぇんだよな』
「んー同じ身体なのに不思議よね」
『全くだな』
会計も終わりお土産売り場を出た廊下で森アカネを待つのだった
・・・・・・・・・
2人が零についてこなかったのはすでに出かけていたからで!消して忘れいたわけではないのです!ほんとですよ!う、嘘なんてツイテイマセンヨ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます