43話 おかえりなさいませお嬢様
43話
温泉街にようやく到着した一行
『ついたー!』
羽を伸ばすかのように皆が腕を伸ばす
旅館の前には従業員が並んでいた。その光景はまるで「大臣が道を通るときの平民」であった。
『お帰りなさいませ夜空お嬢様、境界所属の皆様。長旅お疲れ様でした』
息のそろった挨拶に夜空がため息をつく
「……お主ら、なにをやっておるんじゃ!」
1人前に出ている女性の頭を軽く叩いた
「気に入りませんでしたか?お嬢様にお会いするのがお久しぶりでしたのでみな気分が高まっていたのです、お許し下さい」
反省する期は無いといった感じの態度ですらすらと返す言葉に今度は強めに叩かれている
「反省せんかぼけ!まぁええわ、とりあえず部屋に案内しぃ」
「かしこまりました。どうぞ皆様こちらえ」
女性を先頭に進んでいく
旅館の中は2番が生きていた頃ににているのだろうか?話でしか聞いていないしあまりこの手の話はしてこなかったからわからないな
「こちらが大部屋になります。お嬢様はご自身のお部屋にお泊まりになられますか?」
「寂しぃわ!我もみなと泊まる、事前に連絡したはずやけど忘れとるんかわれぇ」
女性の楽しげな声にうれしさが伝わってくる
皆が部屋の中に入り荷物を置いていく
「なぁなぁ零、さっきの魔術の続きがみたい!」
金色力はバス内の魔術が気に入ったのかねだってくる
そこに夜空が口を挟む
「そういえば零、人前であまり魔術は使う出ないぞ。特にこの前の人型のはダメじゃからな!」
なぜだろう?
「わかっとらん顔じゃな、魔術で楽をするって言うことはつまりそのとき味わうはずだった苦に楽しさがあることが気づけないんじゃ。分かるか?」
よく分からない
「まぁとにかく楽をするために魔術を使うな。伝えたからのぉ」
夜空はそれだけ言うとまた「すこし顔を見せてくる」と言って出て行ってしまった
「なぁなぁ零、みしてくれよぉ」
金色力が魔術をねだる
「どんなのが見たいんだ?」
考えていなかったのか悩み出す
「うーん………」
ネムはスッと手を上げていう「―――。」
・・・・・・・・・(夜空視点)
大部屋から離れ母のいるところに行く
途中廊下で合う従業員は「お嬢様!お久しぶりです!」と元気よく挨拶されてしまう
ようやくたどり着いた母の元には零と力、ネムがおった。
和菓子を食べながら談笑しているではないか、部屋を出て3分くらいしかたっておらぬぞ、走ってこっちにきていたのなら我が気がつかぬわけが無い。さては・・・
「夜空ちゃんこの子達もらってもいいかしらぁ」
母はそんなほざけたことを言い出す
「ダメじゃ。零は我のじゃ、他はまぁ良いが零だけはダメじゃ」
モガモガと力が抗議しようとするが少し考えたのかウンと頷きまた次の和菓子に手をつけはじめる
「えぇ、零ちゃんもらっちゃダメなのぉ」
「ダメじゃ、力とネムで我慢せぇ」
ネムは(え!?)と驚いているが無視しよう
「………意地悪な夜空の所に零は置いておけないの、零は私がもらうの」
こやつ諦めておらなんだったか……。
・・・・・・・・・
きりが悪いけどこの辺で今日は終わり!いったんおやすみをもらいたいです。
一週間以内に戻ってきます。あ、あと10000pvありがとう
また会おう!
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