41話 バス内でお話!

 


 昨日は本当に申し訳ございませんでしたー!


 それでは本編はじめます!


・・・・・・・・・


 揺れるバスの中、隣で眠る輝夜の顔を覗いていると紅鬼に話しかけられる


「れ、零ちゃん。零ちゃんってその、モチーフとかってあ、るのかな?」

 

 境界という事務所ではデビューする人の特徴にあわせてアバターを作るその際にモチーフとなる作品があてられる。


「……あるにはあるらしぃ。ただ気にしなくてもいいと聞いている」


「そ、そうなんだ。ち、なみに。なにがモチーフとかって聞いてもだ、大丈夫?」


 配信でも触れて言いとは聞いているが話していなかったな。事務所内でも話されていないのだろうか?


「かまわないよ、私のモチーフは「タルタロス。だったかな?」」


 音坂こがねがかぶせてきた


「この前図書館で会ったときに教えてもらったからつい話に入ってきてしまったよ」


「タルタロスってたしかギリシア神話に出てくる奈落の神様だったかしら」

 

 カムパネルラも加わる


「そうだな、あったことは無いし話に聞いたこともないがそれであっている」


「ほえ?そ、その言い方だと、もしかして他の神様にはあったことがあるの?」


 紅鬼が素朴な疑問をあげる


「あれを神とは言いたくないがその権能だけは人間を遙かに超えているといえるモノにはあったことがある」


 表情筋が動いているのを感じる


「そ、それって。配信でいってたあの話のこと?」


「そうだな。」


「ご、ごめんなさい。嫌なこと思い出させちゃって……」


 すぐに謝ってくるがあの戦いにおいて私は後悔していない


「かまわない。私が弱かっただけなのだから」


「そ、そんなことないよ!零ちゃんは強いよ!だって私だったらきっと立ち直れないもん。だからそんなに自分自身のことを卑下しないで」


 迫る勢いにうなずく


「わ、わかった。善処しよう」


 とそこに金色力が話題を抱えてやってくる


「なぁなぁ、零って魔法使いだったんだろ?どんな魔法があるんだ?おいらすげー気になる」


「そうね、私も気になるわ」


 金色力に便乗するようにカムパネルラがうなずく


「魔法か、使用頻度が高かったのは『望遠』の魔法だな私が作った星をダミーとしておくことでそっちにヤツらをおびき出そうとした作戦があってなダミーとして機能してるか経過観察に使ったんだ」


 ダミー星・・・太陽系と同じモノを作り倍速進化させそれに定義をつけた「これが地球である」と実際にそのダミー星の地球には人類が生まれ繁栄していた。


「あ、あの今、星を作ったってきこえた、んだけど」


「オイラも聞こえたぞ」


「そう言ったからな」


「話が壮大すぎてよく分からなくなってきたわ」


 紅鬼とカムパネルラが少し顔色が悪くなっているな考えすぎて酔ったのだろうか?


「魔法使いは星が作れるのか!すごいな!」


 金色力は元気に話を続けている


「そうだな、現時点で誰もなし得ることのできない事を奇跡と言うだろう。それを魔力を用いておこなう者それが魔法使いだ。世界に数人しかいないらしいな、今はこの世界線ではないどこかに出かけているらしいが。まぁどうでもいい話だろう」


「魔法って規模が大きいだな!」


「まぁ作るのに4番と2人で半年はかかったな。それを何個か作って時間稼ぎにしてたがなかなか骨が折れる作業だった」


「4番?そいつはどんなやつなんだ?」


 次から次へと質問をされるから話し声は止まらない


 出発から1時間ほど話していると乗り込んでから固まっていた2人がようやく目を覚ました。


・・・・・・・・・


 あの2人が静かだと思いません?


 実は気絶してました!その理由は・・・次回お楽しみに!

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