34話 Vtuberの配信を見よう3

  


『魔術師っす、弱々だと自覚しました』


 中性的な女性のアバターがしゃべり出す


「こんにちわっす!一般魔術師やってるマージっす」


・ちわっす!

・初見っす

・マージちゃんこんにちわっす!


「今日は自分がVはじめた理由を話したいと思うっす!」


・マジっすか!

・それ聞けるの楽しみにしてたッス

・っす!

・タイトルと何か関係が…?


「実はっすね、自分弱々だったんすよ!時はさかのぼり1ヶ月前・・・


 1ヶ月前


 自分は魔術師の家系の3女として生まれたっす。家を継ぐモノだけが家系の魔術(研究)をつげる決まりなので自分はおとなしく一般的な魔術の習得をはじめていたっす


 18歳になり一般魔術特に地形変化に関する魔術に優れ次代の地形変化魔術代表と言われるようにもなったっす。


 天狗になっていたんすかね、噂されていた超常現象を感じたんすよ。一般人や3流魔術師では感じられないよう隠蔽されてる見たいっすけど自分には分かったっす。


 恐ろしいほどの魔力が放出されている、けれどそれがどこで怒っているのか分からないんすよ、自分は地形変化の魔術が得意ですから空間把握能力も高いんすその範囲は大まかなモノであれば大陸1つ感じ取れるんす。細かなモノであれば範囲は縮み国1つくらいっすね。その空間把握能力をもってしてもなにかが起きていることしか分からないいんすよ


 (その不穏であり不気味な超常現象は観測を許されない現象として記されるのだがこれは別の話)


 超常現象は長く数十日と続いた、気が狂いそうなほどの現象で魔力感知ができるモノには冷や汗が止まらないモノだったろう、実際自分はその超常現象が終わるまで生きた心地がしなかったっす。もしこの場にいま感じている魔力が落とされたら…と思うと精神がすり減ってしまうのを実感した。


 超常現象は終わりを迎え急にその魔力の塊の片方が姿を現した。魔力の残滓が空に現れゆっくりと地上に降りてくるのを感じる、ちょうど自分がいる国の上空で感じ取れたので向かってみたっす


 降り立ったのであろう魔力の残滓は人間だった、神仏のたぐいかと思ったが違った。あれは魔法使いだと思った。魔術師が目指す最高の目標がそこにいた、話を聞きたかったまがりなりにも自分も魔術師だだからこそ魔術の研究もするだからこそ彼女に話を聞きたかっただが自分は動くことができなかったっす。回りにおくれてやってきた同業者もいたけどそれらも動くことができていなかったす


 そのときは気がつけなかったすけどこれは彼女の魔力残滓に自分らが近づけなかっただけなんだと気がついたっす。


 自分は近づくことすら許されないのだと気づかされたっすね。最年少で地形変化の代表レベルと呼ばれ浮かれていたら自分より小さな少女に近づけすらいない。弱々っすね


 沈んでいたら一般人が彼女に近づくんすよんで、話し始めたから盗み聞きはしてたんすよ!何らかの情報が聞き出せたらなぁって思って


 そしたらVtuberのスカウトだったんすよ!なら私もVtuberになって彼女に近づけたらなぁってかんがえたわけっす!以上っす!」


・地形変動魔術…まさか!

・↑どした?

・最後!!!

・盗み聞き!

・あれ怖かった(魔術師)

・魔術師?実際にいるの?

・設定長くね?


「実際にいるっすよ、ただ現代の魔術師は社会に溶け込んでるっすからね……あっそうだ1つ皆さんに私の考えを話しておくっす」


・社会に溶け込んでるのを見つけるとか無理じゃん

・↑見つけようとすな

・考え?


「多分なんすけどこれから社会の常識が少し変わると思うっす、魔法使いが現代に顕現したんすからきっと魔術師連盟が黙っているわけがないんすよだから世の中に魔術が広まるかもしれないっす!」


・マジで!

・俺の厨二魂が火を噴くぜ!

・燃えろ俺のコスモ

・↑それ少し違う


「それじゃまたあおうっす!」


・またねー

・それじゃっす

・またねっす


・・・・・・・・・


 おやすみ~!


 サブキャラ組でした!気に入った組がいたら教えてね!それじゃ!

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