30話 睡眠についての配信1

  


 ねむいけど頑張る!寝る前投稿勢!私ファイト!


・・・・・・・・・


 ネムが眠りはじめ約12時間が過ぎた現在の時刻は22時だ。


 少し夜空に怒られたこともあったが、私と夜空は食事を終え配信の準備をしていた


「のぉ零よ、お主今は楽しいかのぉ?」


 なんの前触れもなく作業を続けながら夜空が聞いてくる


 私も作業を続けながら答える


「そうだな、楽しいと言う感情を初めて知ったとだけ言っておこう」


「なんじゃそれは。まぁよい、少しは寂しさも薄れてきたのならよいのじゃ」


 どうやら初配信を見たのかそれともマネージャーから聞いたのか私がひとりぼっちになって寂しい思いをしていると気づかれていたようだ


「今は夜空がいるから寂しくはない。まぁいずれヤツらとは会えるさ、……死後とかにね」


 死ねばまた次の抑止力に呼ばれたモノの所に精神体が集まるから私はそう答えた


「我の目の黒いうちは先にいくでないぞ」


 少し警告を含ませた声色で夜空がいった


 配信の準備も終わり時間もそろそろなので茨城真白を起こしに行く


「(ゆさゆさ)起きてくれ。配信の時間だ」


 身体を揺らして起こそうとしたのだが起きない、なんなら私の手首を掴んで布団に引き釣りこもうとしている


 肩が布団について足で私の足を絡ませ布団に飲まれていく


 すぐに血液人形(メイド)をつくり救助してもらう、ついでに掛け布団もはがしてもらう


「ムー。まだねむいの、一緒に寝るの」


「配信の時間です。行きますよ」


 端から見れば会話のキャッチボールとは何かと問われてしまうだろう。


「ムームー!」


 なんとか起き上がらせた茨城真白を配信部屋に連れて行く


 配信部屋にはお酒の空き瓶を転がしイヒヒと笑う夜空がいた


「イッヒヒヒヒ!お前等、待機て。正座待機てイッヒヒヒヒ!」


 見ればそこにはすでに酔っ払った夜空、月夜輝夜がいた


「輝夜、声聞こえてるよ」


 私は輝夜の耳元まで近づいてそっとつげる


「お、おま、お前そ、そんなことしちゃいけにゃいんだじょ!」


 呂律も回っていない


「ほらシャッキとしな。今日は私だけじゃないんだから、ね」


 なだめるように落ち着かせる


「零がイケメンなんじゃがどうしよう、我惚れたかもしれぬ!」


 思っていることをフィルター通さないで話しているようだ


・この笑い方飲酒レベル5です警戒して下さい!

・↑飲酒レベルニキ分かった

・了解

・イケメンなのは分かる

・惚れたのも必然的かも


「あぁ。今日は私と輝夜とネムの3人コラボになる。よろしく頼む」


「よろしくなの」


「イッヒヒヒヒヒ、はらいたい」


・1人使い物にならない

・ただのゲラ

・零ちゃんなれてる?

・↑それな


「輝夜になれているのかときかれたらイエスでありノーだ、まぁその話は後にしよう。今回は睡眠語りをしていこうと思う。今までの夢の中の話や寝るときのルーティーンを話していく企画だ」


「睡眠!ネムのひとり勝ちなの!」


「勝負ではないから安心したまえ」


「まぁ勝負したらネムの勝利は見えているのは当たり前なの!」


・・・・・・・・・

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