第13話 マネージャーを忘れないで!

  


 森アカネ先輩とのコラボ配信も2時間と30分を超えた


「………だからね、零ちゃんは他の女の子に甘い言葉を吐いちゃダメなんだから///」


 顔を赤らめる森アカネ先輩、これが可愛いと言いたくなる感情か


 3番ならきっとこう言うだろうな


「そんなに可愛い表情をしないでちょうだい、貴女がいなくなった後に寂しくなってしまいます」


 こんな感じだろうか


・きたこれ!!!

・ここにキマシタワーを立てよう

・これは見てるこっちにもダメージが

・うっ///

・ぐはっ!


「ききき急に甘えてもダメなんです///!」


「照れているのですか?可愛いですね、できることなら貴女を私の色で染めてしまいたい」


 ぽかぽか ぽかぽか


 森アカネ先輩は力の入っていない拳で可愛らしく私の腹部を叩いている


・何かを叩く音これは照れ隠しですな!

・可愛い

・てぇてぇ

・てぇてぇ

・てぇてぇ

・何も食べてないのに糖分過剰摂取してしまったようだ

鏡乃アリス・……。

・アリスちゃんもよう見とる

・開始からずっといる模様

・↑そしてお前もずっといる模様


「そ、そろそろおしまい!」


「少し寂しいのですがまぁいいでしょう。また一緒に配信していただけますか?」


「…うん///」


「それではまた次回の配信でお会いしましょう」


「またね!」


・配信お疲れ様!

・お買い物行ってらっしゃい

・おつ~

・おつかれー


・・・・・・・・・


 配信は終わったがこの空気はまだ続いている。


 私の服の裾をつかむ森アカネ先輩、口をぱくぱくとさせ何かを言おうとしているのだろう事が分かる。


「ごっほん」


 マネージャーが咳払いをした


「配信お疲れ様です、それではお買い物に行きましょうか。3人で!」


 森アカネ先輩が明らかに落ち込んでいるのが見て取れる


「そ、そうでしたね。行きましょうか」


 そこから部屋からでてマネージャーの運転でホームセンターにやってくる


「まずは寝具ですかね?」


 マネージャーにつれられ寝具コーナーにやってくる


「はい!はい!おっきいベッドがよいと思います!」


 元気になった森アカネ先輩は手を勢いよく上げながらいう


「スペース的には大丈夫だと思いますが、そこは零さん次第ですね」


 私としてはどれも一緒に見えるな、どの過去も睡眠を極力とっていなかった。とっていてとしても仮眠のようなモノで寝具というモノは使用していなかった。


「おまかせしますよ」


 私はそう言うと目を光らせる森アカネ先輩


「キングベッド一択だと思います!零ちゃんの寝相も分からないから大きい方がいいと思います!」


「それを購入してしまうと寝室に他の家具を置けなくなってしまいますね」


「・・・じゃじゃあクイーンベッドは?」


「うーん、大きくてもダブルベッドくらいじゃないですかね。他の家具置くこと考えると」


「じゃあそれにしましょ!他の寝具類はこんなのどうかな?」


 森アカネ先輩は枠組みが決まるとすぐに動き出しシーツ類をもってくる


「赤と黒ですか・・・じー」


 マネージャーは森アカネ先輩にジト目を送る


「まぁ零さんがいいならいいですよ」


「私はかまわないよ」


「やった!」


 こんな感じで他の家具も買っていく


「こんな所ですかね、荷物は全て配送してくれるよう頼んでおいたので配送時間に間に合うように帰りましょうか。何か食べたいものはありますか?」


 マネージャーが私と森アカネ先輩に向けてそう言ってくる


「私は食事をとったことが……」


 空気が重くなるのを感じる


「そ、それじゃおうどんなんてどうかな?消化にいいみたいだし」


 森アカネ先輩は気を遣ってそう言っているのだろう


「そうですねアカネさんのご希望と言うことでうどん屋さん行きましょうか、最近うどん屋巡りしてた私に案内は任せて下さい。おいしいお店に連れて行ってあげますよ」


 マネージァーはそう言うと運転をはじめる



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