第12話 突発オフコラボ 常識を学ぼう1

   


 AM10:00 彼岸零チャンネル


配信名 「彼岸零に常識を教える森アカネ」


・おはよ

・常識を教えられてしまう零ちゃん

・アリスちゃんじゃないのか

・人選よくやった

・初がらみだよね?


「マネージャーに常識とは何かを聞いたら突発コラボになった。彼岸零だよろしく」


 現在私の部屋には私と森アカネ先輩、マネージャーの三人がいる、あの後インターホンが鳴って開けてみたらマネージャーとその隣に森アカネ先輩がいた。

 

 森アカネ先輩とは初配信前に事務所で会っているから初対面ではない。


「零ちゃんのマネージャーについさっき捕まえられた森アカネだよ~」


 と始まりの挨拶を終えた。


・オフコラボ?

・捕まった?まるで零ちゃんみたいだな

・森アカネは零ちゃんと同じ属性だった?

・マネージャーwwww


「今日は零ちゃんに一般常識を教えていくんだよ~!」


・どのくらい常識がないのかな

・かな~

・かなかな~


「それはもうすごいよー、ご飯は食べないし睡眠もとらないから寝具もないんだよ!」


「全てあり余る魔力と魔術でなんとかなっていたから・・・」


「正座崩しちっゃだめだからね!」


「・・・はい」


 私の部屋には椅子が1つしかないのでパソコンを下ろし地べたに座って配信をしている。配信機材以外何もないから移動が楽だった。


「……いい?ご飯はきちんととること!これは人間として当たり前のこと!!!次に睡眠は一日6時間以上はとること!これも人間として必要なことなの!!!あとで必要なモノ一緒に買いに行くからね!あとお風呂もゆっくり入ること!それから服も同じモノだけじゃダメそれに部屋の雑貨もなさ過ぎる!配信機材以外何にもないってのはあり得ないんだから!」


 一気にまくし立てられてしまった(`・ω・`)シュン


「そんな可愛い顔したってダメなんだよ!まぁ更正しようとしてマネージャーに連絡したのはいいことだけど」


「今後は気をつけます。シュン」


「ウッ、可愛いの暴力が私に襲いかかってくる。開けちゃイケない扉開きそう」


・可愛いなら仕方ない?

・逃げて

・零ちゃん逃げて!

・いいぞもっとやれ!


『アカネさん押さえて下さいね』


 マネージャーが指示だし用のカンペに注意書きをしている


「?」


「ねぇ、開いてもいいよね?この可愛さの前に押さえろとか野生のオオカミに野ウサギを食べるなって言ってるようなもんだよ!」


 森アカネ先輩の目が怪しくなっている。この感覚は前に体験したような・・・


 身の危険を感じてか勝手に私の手からチューブのように血液が出てき形を作っていく、それは次第に人型になって160cmのメイドになる。大戦前から雑用係として使っている魔術だ。


(魔力により体内ですぐに増血されているので貧血になることはない)


「「え!?」」


 たった数秒の間にメイドが現れたことにマネージャーと森アカネ先輩は驚いているようだ。

「気にしなくていいですよ、雑用件護衛の半自立型の使い魔ですよ。正確には魔術生物で触媒と魔力を必要とする知的生命体ですね」


・どした?

・2人以外の声?

・女性の声が入ったな

・マネージャーかな?

・ん?

・使い魔?

・魔術な生物?


 コメント欄が混乱しているようだ


「あー簡単に説明すると私の身に危険を感じたのか勝手に使い魔が出てきた。以上」


・身の危険・・・ハッ

・森ちゃん・・・

・勝手に使い魔が!!!

・使い魔!!!!!!


「え、あ、あの、零ちゃん・・・」


「はい、なんでしょうか」


「ほんもの?」


「?」


 何のことだろうか、目をぱちぱちとする


「魔術師って、本当のことだったの?」


鏡乃アリス・私昨日零ちゃんと空飛んだ!


「あ、アリスさん昨日ぶりですね。鞄に忍ばせたプレゼント気づきましたか?」


鏡乃アリス・はい!ありがうごさいます!


「どうやら気が付いたようですね、よかった」


「惚けてたら他の女といちゃいちゃされてた森アカネです」


「いちゃいちゃ?」


「無自覚だった!」


・どっちが正妻になるんだ?

・正妻戦争勃発する?

・空飛んだ!?

・昨日がデート日だったのか


 メイドは危機が去ったと判断したのか私と森アカネ先輩の間から後ろに控えた


「って、話がそれちゃってた。一般的な人間は魔術なんて使わないんだから!人前で使っちゃダメだよ!」


「あぁ、それはあいつらにさんざん言われたよ」


「あいつらって確か過去の抑止力さんたち?」


「特に4番にはくどくど言われたな」


「4番?名前はないのかな?」


「つけるのがめんどくさくて私の精神に干渉してきた順で番号をつけたんだ」


「え!雑すぎない?」


「まぁ生まれる前だし仕方ない事だと思ってほしい」


「生まれる前?」


「胎児のころだな」


「え?え?え?」


「生まれる前に全員来てたな、1番は私の教養の師で2番は武の師、3番は……置いておいて4番は心配性なヤツだったな」


 少し物思いにふける


「3番さんいったい何が………?」


「あいつは茶会しかしてなかったな」


鏡乃アリス・お茶会!したい。零ちゃんしよ!


「こんな私とでよろしければお願いします」


「コラボ中にコラボ相手が他の女と遊ぶ約束をしていて見せ付けられている森アカネです」


鏡乃アリス・(*^ω^*)どや~


「ムッキー怒ったんだからいくら相手がアリスちゃんでも今のは怒ったんだから。いいもんね私は後でお買い物に行くんだから!」


鏡乃アリス・ずるい


「どやー!」


鏡乃アリス・こっちは秘密の計画してるもんねー


「ぐっ、」


・・・・・・・・・


 今日はここまでまた次回お楽しみにお休みー


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